2006 Fiscal Year Annual Research Report
多言語社会における文学の歴史的展開と現在:インド文学を事例として
Project/Area Number |
17202009
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
水野 善文 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80200020)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 貞二 拓殖大学, 商学部, 教授 (80109751)
臼田 雅之 東海大学, 文学部, 教授 (60151867)
徳永 宗雄 京都大学, 大学院文学研究科, 教授 (70143998)
石田 英明 大東文化大学, 国際関係学部, 助教授 (80255976)
高橋 孝信 東京大学, 大学院人文社会系研究科, 教授 (10236292)
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Keywords | 南アジア文学史 / 歴史と文学 / 文学理論 / 文学的環境 / 文学の享受者 / 歴史資料 / 口頭伝承 / 国際情報交換 |
Research Abstract |
今年度も昨年度に引き続き、研究分担者ならびに研究協力者のあいだで、共通の問題意識をもって内実ある共同研究を遂行するため、研究会を下記のように開催した。(国内旅費・会議費) 第3回研究会(2006.5.25 東京外国語大学・本郷サテライト 参加者32名) ・中世ヒンディー帰依文学、ウルドゥー現代文学ならびに古典ジャイナ文学の各専門研究者から、それぞれの文学を分析する視点・方法を紹介してもらい、他の言語の文学研究への応用の可能性を探った。併せて、隣接するペルシア文学の文学史概要を専門研究者から講義してもらい、重要な関連事項を知ることができた。 第4回研究会(2006.10.28 京都大学 参加者35名) ・京都大学大学院の客員教授であるDiwakar Acharya、John Brockington両先生(並びにMary Brockington先生)から、それぞれネパール文学、古典叙事詩の伝承過程についてレクチャーを受け、とりわけ説話世界に関して活発な意見交換ができ、有意義だった。 第5回研究会(2007.3.9-11 神戸 参加者6名) ・分担者6名が集合し、次年度における研究の取りまとめにむけて徹底討論した。その結果、カテゴリー設定の問題、歴史事象との関連、修辞的技法、伝承形態、研究史などの主要な視点にかんして6名が分担し責任をもって取りまとめることになった。 あわせて、関連する重要文献の購入をはかり、東京外国語大学附属図書館に収めた。(設備備品費) 他に、海外での最新の研究状況の視察ならびに専門研究者との意見交換、関連学会参加などの目的で、分担者、研究者が海外出張をおこなった。(外国旅費) また、2007年3月にはタミル語碑文の研究者をインドから招き、専門的知識の提供を受けることができた。(旅費) 以上のような研究活動を経て、次年度、研究の取りまとめに掛かる態勢を整えることが出来た。
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Research Products
(6 results)