2008 Fiscal Year Annual Research Report
変革期における新たな立法動向と多元的立法過程に関する比較的・総合的研究
Project/Area Number |
17203004
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
岡田 信弘 Hokkaido University, 大学院・法学研究科, 教授 (60125292)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
常本 照樹 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10163859)
笹田 栄司 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20205876)
佐々木 雅寿 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (90215731)
浅野 善治 大東文化大学, 大学院・法務研究科, 教授 (60384682)
武蔵 勝宏 同志社大学, 大学院・総合政策科学研究科, 教授 (60217114)
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Keywords | 公法学 / 政治学 / 行政学 / 立法学 / 立法過程論 |
Research Abstract |
1 活動の概要 今までの共同研究で欠けていた部分を補いつつ、本共同研究のまとめを行う研究会を開催した(4回の研究会において、8つの報告に基づく意見交換を行った)。主なテーマは、「日英両国における議院内閣制及び議会制度の比較検討」、「地方分権改革と与党の事前審査制度」、「『公私協働』の法理論と人権論への示唆-フランスのスポーツ連盟を素材にして-」、「小泉政権後の立法過程の変容」、「韓国における違憲審査制-憲法裁判所と議会・政府・大法院」、「最近の立法過程論の一断面-フランスの憲法改正における議論を素材にして-」などである。 2 活動の成果 本共同研究により、90年代後半から、我が国の立法動向や立法過程に無視することのできない変化が現れていることが明らかになった。構造改革は、「法律改革」の様相を示すとともに、立法過程のありようについても官邸主導やそれに伴う国会内部の変化が見られた。しかし、小泉政権後の内閣や国会の不安定は、こうした変化を流動的なものとしている。ただし、目を外国に転じると、そこには、変革期における立法動向や立法過程の共通性も見られた。例えば、「立法のインフレーション」、「議会内野党の積極的位置づけの試み」、「政策評価の仕組みの導入」などである。したがって、今後は、一方で、検討対象国の「個性」を的確に把握するとともに、他方で、変革期における「共通性・普遍性」を見極めることが重要な課題となろう。
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Research Products
(29 results)