2008 Fiscal Year Annual Research Report
市場環境・生活環境の秩序形成における公私の協働-《公共圏》の実定法学的構造
Project/Area Number |
17203007
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉田 克己 Hokkaido University, 大学院・法学研究科, 教授 (20013021)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 善之 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (20197586)
稗貫 俊文 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70113610)
瀬川 信久 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10009847)
潮見 佳男 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (70178854)
伊東 研祐 慶應義塾大学, 大学院・法務研究科, 教授 (00107492)
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Keywords | 外郭秩序 / 競争秩序 / 環境秩序 / 消費者法 / 公私協働 / 公共性 / 損害賠償 / 差止 |
Research Abstract |
本年度は最終年度であり、次の2つの領域でシンポジウム等の研究活動を展開するとともに、研究のまとめのためのメンバーの個人研究活動を推進した。 1) 公私協働をめぐる総論的検討 : 2007年にパリで開催された「一般利益」(公共性)をテーマとする国際シンポ(吉田が参加)で形成したネットワークを活用して、パリ第13大学ムスタファ・メキ教授を招聘し、2008年7月に札幌と大阪において「現代社会における一般利益の諸相」をテーマとする国際シンポと研究会を開催した。メキ教授は、『一般利益と契約』と題する浩潮な著書の著者であり、このテーマのフランスでの第一人者である。シンポと研究会の成果は、北大法学研究科GCOEの機関誌『新世代法政策学研究』創刊号に掲載された。 2) 公私協働をめぐる各論的検討(1)競争秩序と公私協働 : 昨年度の私法学会シンポジウム《競争秩序と民法》における議論を学会誌『私法』に公表するとともに、2009年2月には、松本恒雄(一橋大学)、後藤巻則(早稲田大学)両教授を招いて、シンポジウム『消費者法の課題と展望』を開催した。メンバーの池田清治(北海道大学)のコメントを含めた本シンポの成果は、前出の『新世代法政策学研究』第2号に公表予定である。(2)環境秩序と公私協働 : 2007年3月に開催したシンポジウム『都市環境法における公私協働』の成果の編集作業はやや遅れたが、報告と議論を近刊の北大法学論集59巻6号に掲載予定である。 成果一覧に見られるように、メンバーの成果公表は活発である。成果をまとめる著書の出版計画も進行中である。なお、1)2)(1)のシンポは、GCOEとの共催で開催された。ここに示されるように、本研究のテーマは、同GCOEのテーマに発展的に継承されており、今後も研究活動が継続される。
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Research Products
(80 results)