2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17203018
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
佐々木 公明 東北大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (10007148)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
日野 正輝 東北大学, 大学院理学研究科, 教授 (30156608)
長谷部 正 東北大学, 大学院農学研究科, 教授 (10125635)
照井 伸彦 東北大学, 大学院経済学研究科, 教授 (50207495)
山本 啓 東北大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (60134079)
小林 一穂 東北大学, 大学院情報科学研究科, 教授 (20150253)
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Keywords | ppp / 非営利セクター / 公共空間論 / 6次産業化 / 低投入型 / マイペース営農 / 街のイメージ / 近接性指標 |
Research Abstract |
<新地域システム原論構築>班では主として、「PPPと非営利セクター」について研究を深めた。ハーバマスの公共圏もモデルを拡張し、中央政府と市民との間に、広域生活圏や市町村を入れ込んだ、新しい公共空間論を構築した。その中で、新たな公共サービス複合化モデルを提案している。そこでのPPPの役割は大きく、公民間がシームレスになっていく社会を想定し、公共セクター、民間営利セクター、非営利セクターの三主体によるコーガバナンスの実現が望ましい。PPPによる公共サービスの質的向上、コスト削減の可能性が大きいと予想される。PPPによる広域的地域開発、都市計画が必要。効率的運営のための市場化テストも重要な方策である。 また同班では、農村の自律のために、農村6次産業化の可能性について、研究を深めた。1次、2次、3次産業のすべてに有機的に関わることによって、農村に新たな価値を生み出し、女性や高齢者にも就業機会を創りだしていく、この「「6次産業化」について、いくつかの事例研究を行った。宮城県伊豆沼農産の事業展開過程、三重県伊賀賀の里モクモク手づくりファームの企業ブランド戦略、高知県馬路村農協の価値創造戦略について詳しく学んだ。 さらに農業農地土地集約的酪農に焦点を合わせ、「低投入型」経営の方法について、「マイペースで酪農を行う」メリットについて、検討を加えた。これによって、自前の経営分析・生活設計に支えられた、自律した営農が成功的であると判断される。 <地域環境計画・評価>班では主として、「街のイメージ形成」について景観認識の視点から研究を深めた。住みよい都市は何か?都市の個性や魅力は何か?を土木計画、地理学、心理学などの視点から多面的に分析を行った。場のイメージ、二次イメージ、を特に分析し、景観の持つ情報、について、認知心理学の視点も交え、分析を行い、現代の主流の都市計画のあり方が一面的であることを示した。 <都市地域ネットワーク形成班>では特に近接性指標の作成の仕方を研究し、その指標に基いた交通ネットワークの評価を具体的に行ってみた。
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Research Products
(44 results)