2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17203035
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
大谷 信介 関西学院大学, 社会学部, 教授 (10168974)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
後藤 範章 日本大学, 文理学部, 教授 (70205607)
木下 栄二 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (80234318)
小松 洋 松山大学, 人文学部, 教授 (60241501)
永野 武 松山大学, 人文学部, 助教授 (50268736)
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Keywords | サンプリング / 住宅地図 / 地図情報 / 割当て法 |
Research Abstract |
本年度の研究実績としては、住宅地図の記載情報に対する分析が主だったものであった。 株式会社ゼンリンの住宅地図を取り上げ、記載情報の信頼性についての検討がなされた。具体的にはまず、住宅地図にある建物の総数を把握、個人住宅の名称の出し方(姓だけなのか、姓名記載されているのか)、選挙人名簿から抽出したサンプルとの比較をおこなった。結果としては、一戸建ての情報に関しては信頼できるが、集合住宅については情報が少ないということが明らかとなった。そのため今後は集合住宅でのサンプリング方法について検討していく。また、分析の過程において、「住宅地図の建物を母集団とすることはできない」、「住宅地図の構造上、一戸建てと集合住宅を分けて扱わなければならない」ということも明らかになった。そこで、今後の住宅地図の具体的な使用方法として、国勢調査を用いた割り当て法の検討がなされた。今後は住宅地図を用いて調査を企画していくということになった。 また、地図情報と社会調査を絡めて研究を行なっていくという別の視点からも研究を行なった。その際、地理情報分析支援システム『MANDARA』の製作者である、埼玉大学の谷謙二氏による講演の機会を設けた。ここでのサンプリングの議論はどのような地域を単位としてサンプリングしていくかということであった。また、地図情報というのはサンプリングの材料にとどまらず、調査結果を表現する一つの方法として検討していくこととなった。
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Research Products
(5 results)