2005 Fiscal Year Annual Research Report
時間分解光電子分光用光源としての高次高調波ビームラインの開発と評価
Project/Area Number |
17204033
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
関川 太郎 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90282607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 幹雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10240631)
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Keywords | 高次高調波 / キャリアーエンベロープ位相 / 中空ファイバー |
Research Abstract |
まず、関川が北海道大学に8月に移動することにより、山下グループとより密接な協力関係のもと、研究を進めることができるようになった。 さて、本年度の目標は、山下グループの技術を導入して2〜3サイクルレーザーを発生すると共に、2〜3サイクルレーザーで高次高調波を発生することができるよう増幅システムの開発を行うことであった。それに向けて活動した、本年度の成果は以下の通りである。 1)Nd : YLFレーザーを導入し、既存チタンサファイアーレーザーシステムの高出力化を計った。 2)パルス圧縮を高効率で行うため、中空ファイバーの内壁に金属がコートされた中空ファイバーの透過率の評価を行った。その結果、800nmでは、集光条件によっては、1桁ほど効率が良くなることがわかった。また、理論計算より400〜700nmの間は、コートファイバーのほうが良いことがわかった。来年度は、パルス圧縮して高出力2〜3サイクルレーザーを発生する予定である。 3)移動に伴い、高効率で光電子を検出する磁気ボトル型光電子分光器が必要になったため、磁気ボトル型光電子分光器を導入し、高次高調波の観測、パルス幅測定の準備を進めた。 4)キャリアーエンベロープ位相(CEP)を固定するための干渉計および電子機器の導入をした。2)の成果と組み合わせ、来年度は、CEP固定高出力2〜3サイクルパルスの発生を目指す。 5)2〜3サイクルパルスの位相制御用空間位相変調器と位相補償器の検討を行った。
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Research Products
(6 results)