2008 Fiscal Year Annual Research Report
大陸衝突帯の地下深部ダイナミクス-高温高圧下での流体活動とその役割の解明-
Project/Area Number |
17204047
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
平島 崇男 Kyoto University, 大学院・理学研究科, 教授 (90181156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 雅夫 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70004489)
下林 典正 京都大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (70235688)
三宅 亮 京都大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (10324609)
大沢 信二 京都大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (30243009)
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Keywords | ラマン分光分分析 / 流体包有物 / 岩石・流体相互作用 / 高圧変成岩 / 三波川変成帯 / ボヘミア山塊 |
Research Abstract |
1:流体包有物の研究 本科学研究費補助金を用いて導入したArガスレーザーを装備した顕微ラマン分光分析器を用いて、三波川変成帯エクロジャイト・ユニットとチェコ・ボヘミアン山塊の高度変成岩を対象に流体包有物の解析を行った。三波川変成帯の研究では、エクロジャイト・ユニットの資料から新たにN2流体包有物を見出した。チェコの資料では、1-2GPaの高圧変成条件下でN2-CO2流体の活動が顕著であることを見いだした(Kobayashi,2009)。また、クラシュリーチング法を駆使して、三波川変成帯の異なる変成度地域の石英脈から流体包有物を濃集し、ICP-MS分析で微量成分濃度を測定した結果、Li/B比と変成度の間に正の相関性を見出した(千眼喜照・修士研究)。 2:水を多量に保持する含水鉱物の物性特定 沈みこみ帯浅部での圭質変成岩の含水量変化を検討するために、スチルプノメレンやハウイ石の研究を継続した。300℃以下の低温条件下では、沈みこむ圭質岩中の主要含水相としてハウイ石が重要な役割をはたしていることを見出した(Ibuki et al.,2008)。さらに、スチルプノメレンやハウイ石の結晶化学・分析法について研究を進め、似吹ほか(2008)とて、日本鉱物科学会年会(秋田)で報告した。また、Ubukawa et al.(2008)として、紅簾石石英片岩の含水鉱物の特性について、平成20年8月にノルウェー・オスロで開催された第33回万国地質学会で講演し、世界の研究者と意見交換した。平成21年3月に、京都で研究集会を開き、研究結果の総括を行った。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Chemical characteristics and trapping P-T conditions. of fluid inclusions in quartz veins from the Sanbagawa metamorphic belt, SW Japan.2008
Author(s)
Nishimiira, K., Amita, K., Ohsawa, S., Kobavashi, T., Hiraiima, T.
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Journal Title
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences. 103
Pages: 93-99
Peer Reviewed
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[Journal Article] Howieite from meta-manganese-siliceous rock in the Hakoishi serpentinite mflange of Kurosegawa belt, western Kyushu, Japan.2008
Author(s)
Ibuki, M., Fujimoto, Y., Takaya, M., Miyake, A., Hiraiima, T.
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Journal Title
Journal of Mineralogical and Petrological Sciences. 103
Pages: 365-370
Peer Reviewed
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