2005 Fiscal Year Annual Research Report
極微細孔を有する高規則性アルミナナノホールアレーの形成と高機能化
Project/Area Number |
17205019
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Research Institution | Kanagawa Academy of Science and Technology |
Principal Investigator |
益田 秀樹 (財)神奈川科学技術アカデミー, 光科学重点研究室・光機能材料グループ, 研究員 (90190363)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳下 崇 , 財団法人・神奈川科学技術アカデミー・光科学重点研究室・光機能材料グループ, 研究員 (50392923)
松井 良隆 , 財団法人・神奈川科学技術アカデミー・光科学重点研究室・光機能材料グループ, 研究員 (90371707)
西尾 和之 首都大学東京, 都市環境学部, 準教授 (00315756)
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Keywords | ナノ材料 / 自己組織化 / マイクロ・ナノデバイス / ナノ構造形成・制御 |
Research Abstract |
A1の陽極酸化にもとづき規則的なホールアレー構造を形成する陽極酸化ポーラスアルミナの形成と機能的な応用に関し検討を行い,以下の成果を得た. 1.微細な周期の細孔構造が形成可能な低化成電圧において細孔配列の規則化が起こる条件に関して検討を加えた. 2.陽極酸化に先立ち,各種モールドにもとづきA1表面のテクスチャリングを施し,孔発生開始点の制御を行なう手法に関しては,電子ビーム描画に基づいてモールドを作製する手法,あるいは,均一なサイズの超微粒子が形成する2次元規則配列を鋳型とする手法双方で,微細な細孔周期を有する陽極酸化ポーラスアルミナが得られることが確認された. 3.ポーラスアルミナを鋳型とする転写プロセスの検討を行い,細孔径30nm以下の微細な構造においても金属,ポリマー等への忠実な転写が可能であることが確認された.更に,高アスペクト比構造を転写可能な新規な鋳型プロセスの開発を行った. 4.ホールアレー構造の応用として,精密ろ過膜離等への応用に関して検討を加え,得られた微細孔メンブレンが精密ろ過に応用可能なことが確認された.この他,メンブレンか液滴を押し出すことによる均一なサイズのエマルションを得る膜乳化法に関しても検討を加え,顕微鏡観察等を通じて,単分散微粒子の作製が可能なことを確認した.このほか,ナノホールアレーに金属を充填することで各種ナノコンポジットを作製し,生体関連分子の規則配列形成に関し検討を加えた.これらの構造に関して顕微鏡にもとづく観察,並びに分光学的な検討を行なった.
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Research Products
(4 results)