2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17206091
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
芝田 隼次 Kansai University, 環境都市工学部, 教授 (70067742)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村山 憲弘 関西大学, 環境都市工学部, 専任講師 (90340653)
山本 秀樹 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (30174808)
若松 貴英 名城大学, 都市情報学部, 教授 (50025897)
馬場 由成 宮崎大学, 工学部, 教授 (20039291)
古山 隆 九州大学大学院, 工学研究院, 助教 (90284546)
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Keywords | 溶媒抽出 / イオン交換 / 資源循環 / 廃棄物処理 / リサイクル / 廃水処理 / 有害イオン / 環境評価 |
Research Abstract |
液体廃棄物の再生処理技術の開発では、表面処理工程などで発生する混酸廃液から無電解パラジウムめっき工程などで生じる廃液を対象にして、溶媒抽出法、電気透析法、吸着分離法による有価物や不純物の回収・除去技術を開発することを目的とした。混酸廃液中に存在する微量の金属イオン種(AlやMo)を除去するために、溶媒抽出法、イオン交換樹脂法および電気透析法に基づいた分離プロセスの適用を検討した結果、上述の金属イオン種を除去出来る可能性が見出された。溶媒抽出によるリン酸ベースの廃液からAlとMoを除去する研究は、小型ミキサーセトラーによる連続操作にて実証するレベルにまで至った。一方、窒素を配位原子として持つ新規抽出剤を合成し、塩酸中のパラジウムや金の抽出特性を明らかにした。 固体廃棄物の再生処理技術の開発では、廃自動車を処理する過程で発生するシュレッダーダストに着目して、ダストの再生・有価物回収技術を確立することを目的とした。ダストをジグザグ空気選別機にて浮上物と沈下物に比重分離し、それぞれに対して物理的な選別を行い、有価物の回収を試みた。ダスト中の有価物である銅やアルミニウムを回収するとともに、固形化燃料として利用出来るプラスチックや繊維類等の可燃物を回収できるプロセスを構築した。一方、未利用廃棄物として醤油粕を選んで、醤油粕に多量に含まれる塩分を除去するともに有価物である大豆イソフラボンなどの生理活性物質を回収するプロセスについて検討を行った。醤油粕中の大豆イソフラボンおよび塩をエタノール水溶液(20mo1%)を用いて同時抽出することにより、脱塩醤油粕と醤油エキス(イソフラボンと塩分を含む抽出液)とに分離した。脱塩された醤油粕は農業用肥料として、塩分および大豆イソフラボンを含む抽出液を濃縮したものは、食品、化粧品(石鹸)等に利用出来る可能性が見出された。
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Research Products
(35 results)