2006 Fiscal Year Annual Research Report
Theileria orientalisゲノム完全解読と機能分子の比較解析
Project/Area Number |
17208026
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
杉本 千尋 北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (90231373)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 昇 帯広畜産大学, 原中病研究センター, 助教授 (10271751)
菅原 秀明 国立遺伝学研究所, 生命情報・DDBL研究センター, 教授 (80231372)
阿部 貴志 国立遺伝学研究所, 生命情報・DDBL研究センター, 助手 (30390628)
渡辺 純一 東京大学, 医科学研究所, 助手 (20201189)
服部 雅一 京都大学, 生命科学研究所, 助教授 (40211479)
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Keywords | ゲノム / 獣医学 / 微生物 / 感染症 / タイレリア / 原虫 |
Research Abstract |
今年度までに全ゲノムショットガン解析を終了し、8.9Mbのゲノム全長を4本の染色体としてギャップなしに構成することができた。これに加えて、ミトコンドリアとアピコプラストゲノムについても配列解析を終了した。またオリゴキャッピング法とベクタートラッパー法により赤血球ステージ原虫から完全長cDNAライブラリーを作製し、それぞれ5'端9663リード、5'+3'端27648リードの配列解析を実施し、ESTをゲノム上にマップした。アノテーションの第一段階として、ゲノム上に存在する遺伝子を2種類の遺伝子予測ソフト(GIimmer, GeneMark)により予測した。これらの情報をデータ登録しサーバー構築を完了した。このシステムを使って、予測された3000以上の遺伝子について確定作業を開始した。またすでにゲノム構造が明らかになっているT. parva, T. annulataとの比較解析に着手した 遺伝子機能解析の標的遺伝子として、平成17年度にはT. orieptalis ToMRPオーソログをT. parvaで同定し、その発現を確認した。18年度はその機能を明らかにするため、レトロウイルスベクター系に組み込んで、マウス細胞に発現させ表現型の変化を追跡できるシステムを作り上げた。細胞内でT. parva ToMRPオーソログは細胞骨格、特にアクチンと結合することを明らかにし、TpSCOP(Thileria parva Shizont-derived cytoskeleton binding protein)と命名した。
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Research Products
(4 results)