2005 Fiscal Year Annual Research Report
マラリア原虫のステージ特異的宿主細胞感染機構の解明
Project/Area Number |
17209014
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
鎮西 康雄 三重大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60024709)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油田 正夫 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (90293779)
石野 智子 三重大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (40402680)
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Keywords | マラリア原虫 / ネズミマラリア / スポロゾイト / 肝臓感染 / 類洞壁 / クッパ-細胞 / EST解析 / 遺伝子ノックアウト |
Research Abstract |
マラリア原虫はハマダラカによって媒介される。蚊の唾液腺スポロゾイトは吸血によって動物体内に入り、肝臓に感染する。この研究ではスポロゾイトの肝臓への感染に必須の分子を同定し、感染(寄生)の機構を明らかにするのを目的とした。このため、モデル実験動物としてネズミマラリア原虫P.bergheiを用い、スポロゾイトのEST(expressed sequence tags)を解析し、肝臓への接着通過寄生に関連すると考えられる遺伝子を一定の基準で選択しノックアウトした原虫を作製し、発現型の解析から、その遺伝子の機能の解析を行った。その結果、SPECT1、SPECT2、Pbs36及びPbs36pを原虫スポロゾイトの肝臓への感染に重要な分子であることを同定した。SPECT1及び2は原虫が肝臓の類洞壁クッパ-細胞を通過するのに必要な分子であり、Pbs36および36pは肝実質に達した原虫が肝細胞を認識し、通過から寄生への切り替えを誘導する分子であることを明らかにした。この研究により、原虫は肝臓類洞壁のクッパ-細胞を通過して肝実質に達すること、肝細胞を認識し寄生することを初めて明らかにした。
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Research Products
(3 results)