2005 Fiscal Year Annual Research Report
オーダーメイド予防を目指した生活習慣病の総合的リスク診断システムの開発
Project/Area Number |
17209021
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
横田 充弘 名古屋大学, 医学部, 教授 (50201851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 浩三 名古屋大学, 医学部, 助教授 (20378227)
小畑 孝二 名古屋大学, 医学部, 助手 (40378229)
伊澤 英夫 名古屋大学, 大学院医学系研究科, 助手 (80402569)
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Keywords | KING study / コホート研究 / 心筋梗塞 / 生活習慣病 / 症例-対照関連解 / 遺伝子型頻度 / 疾患感受性遺伝子 / DNAバンク |
Research Abstract |
生活習慣病の総合的リスク診断システムの開発のための情報基盤整備は、平成17年度に着実な成果を挙げている。 1.生活習慣病のコホート研究(KING study : NCT00262691) 愛知県西春日井郡西春町(人口:約3万人3千人)、師勝町(人口:約4万4千人)は、癌、脳血管疾患、心臓病の3大死因の減少を1つの目標として生活習慣の改善に取り組んでいるが、これまでの取り組みに加え、心筋梗塞の遺伝子リスク診断開発プロジェクトを行政側と名古屋大医学部循環器ゲノム情報応用診断学研究室が合意し、オーダーメイド予防の推進に相互が協力・推進することとなった。本プロジェクトは町当局との間で合意され、平成17年から、自治会長、民生委員、各自治会員等を対象とした「生活習慣病と遺伝子」に関する勉強会、討論会、講演会を15回実施し、本プロジェクトに対する住民の理解と協力を得るための活動を行った。5月〜8月末までの住民検診時に書面で同意を得た約1800名(50歳以上)の住民から、既往歴などの情報、サンプル収集を得た。最終的には、5000名(50歳以上)のサンプル収集を目標としている。この活動を19年度まで継続し、その後5年毎に追跡調査をする。 行政及び検診担当者、地域住民、地域医療機関、研究者が一体となって積極的に参加するコホート研究モデルを構築する、また、その環境整備のための活動を展開している。 2.臨床及び多型頻度データベース、及びゲノムDNAバンクの構築 平成17年度末までに対照10,000名、心筋梗塞5,000名、その他の冠動脈疾患10,000名、高血圧症3,000名、糖尿病2,000名からなる臨床データベースを構築し、ゲノムDNAサンプルを得た。また、心筋梗塞400例、対照400例を対象とした約400多型の遺伝子型頻度データベースを構築した。心筋梗塞、高血圧、糖尿病等の生活習慣病の関連遺伝子探索のための症例-対照関連解析に必要な情報基盤は確立された。 本研究を達成するために、東海地区を中心とした名古屋大学、岐阜大学、名古屋市立大学、藤田保健衛生大学医学部附属病院、浜松医科大学及び愛知医科大学附属病院を含む公的45協力病院を組織した。
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Research Products
(12 results)