2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒト心筋・骨格筋からの心筋幹細胞株の樹立と末期的心不全への幹細胞移植医療の実現化
Project/Area Number |
17209028
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
松原 弘明 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10239072)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辰巳 哲也 京都府立医科大学, 医学研究科, 講師 (20254328)
高橋 知三郎 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (20381973)
王 英正 京都大学, 医学研究科, 助教授 (50372579)
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Keywords | 幹細胞 / 再生医療 / 心筋再生 / 血管新生 / 多能性幹細胞 / 心筋前駆細胞 / 血管前駆細胞 |
Research Abstract |
1)マウスだけでなくヒト成人心筋や骨格筋から無血清・浮遊系培養を利用して、単細胞からスヘェアーを作ることに成功した。この単細胞由来の細胞集団は幹細胞を200倍に濃縮し、心筋以外に神経、脂肪、平滑筋に分化可能であり、ES細胞と同じ未分化マーカーを発現していた。ヒト成人心筋や骨格筋由来幹細胞から分化誘導した心筋細胞は電気生理学的、生化学的にも心筋特性を保持し、梗塞心への細胞移植は心機能を約10%増加させた。約3月に渡り、培養可能であり、幹細胞集団としては500倍以上に増幅可能であった。移植された梗塞心筋では、血管、心筋へ分化していたが、心筋への分化効率は移植細胞の1%前後と非常に低く、分化誘導因子の単離をこのスヘェアーを使って行っている。 2)ヒト心臓由来の心筋幹細胞を用い心筋幹細胞特異的増幅因子の同定をおこなった(Signal sequence trap法を用いた心筋幹細胞特異的増幅因子の同定)ヒト心臓由来の心筋幹細胞からpoly(A)+RNAを回収し、Super Script Choice Systemを用いてcDNAを合成した。SST-REX systemを用いてNH2末端にsignal sequenceを持っているクローンを600塩基以上の長さに集約し、pMX-SSTベクター内にBstX1アダプターを介して挿入した。出来上がったヒト心筋幹細胞のlibraryはレトロウイルスを用いてインターロイキン3依存性のBa/F3細胞またはCOS細胞に無作為的に感染させ回収し、integrateしたBa/F3細胞由来のクローンからcDNA断片をgenomic PCRにて分離し、全ての塩基配列をシークエンサーにて解読したところ、これまで発見・報告されていない分泌タンパクが分離・同定された。この分子の機能解析を進めている。
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Research Products
(3 results)