2005 Fiscal Year Annual Research Report
PETを用いるがんの分子イメージングに関する総合研究
Project/Area Number |
17209041
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
藤林 康久 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (50165411)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古川 高子 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教授 (00221557)
森 哲也 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助手 (40397287)
米倉 義晴 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 教授 (60135572)
岡沢 秀彦 福井大学, 高エネルギー医学研究センター, 助教授 (50360813)
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Keywords | Cu-64 / F-18標識酢酸 / F-18標識Estradiol / 婦人科 |
Research Abstract |
PET診療に用いられる超小型サイクロトロンを用いた金属放射性同位元素製造技術を確立し、これを用いたCu-64製造を行った。これを用いて低酸素がんに集積するCu-ATSMの集積機序ならびに集積部位がん細胞の特性を解明した。さらに大量の放射性同位元素製造を可能にする自動化装置の開発を目的として、汎用ロボット制御システムを用いた要素技術の設計を行った。 これらとは別に、汎用性の高いF-18を標識核種とするがんPET診断用新規分子プローブの開発を目的として、半自動ならびに自動合成装置を用いるF-18標識酢酸ならびにその誘導体であるF-18標識酢酸エチルの合成技術を確立した。これらについて動物体内での代謝解析ならびに小動物PETを用いる体内動態解析を行い、がん診断用プローブとしての基本的性質を有することを明らかにした。 また、Estrogenレセプターを有しホルモンによる内科的治療の対象となる婦人科腫瘍イメージングに有用と考えられるF-18標識Estradiolの自動合成技術を確立した。さらに安全性、有効性の確認検討を行い、治験委員会の承認を経て臨床検討を実施した。F-18標識Estradiolは、乳がん診断に有用とされているが、さらに子宮肉腫と子宮筋腫との鑑別診断ならびにホルモン治療適応の可否鑑別診断に有用であることを示唆する結果を得た。 これらの並行する基礎ならびに臨床検討の結果を統合して、総合的がん診断に適したPET用分子プローブの設計を継続して行った。
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Research Products
(3 results)