2007 Fiscal Year Annual Research Report
南アジア・東南アジア地域少数民族言語の語彙・文法調査
Project/Area Number |
17251004
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
BHASKARARAO Peri Tokyo University of Foreign Studies, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (00272617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
峰岸 真琴 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (20190712)
町田 和彦 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70134749)
高島 淳 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40202147)
澤田 英夫 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 准教授 (60282779)
小林 正人 白鴎大学, 経営学部, 准教授 (90337410)
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Keywords | 言語学 / 南アジア / 東南アジア / 語彙 / 文法 / 国際研究者交流 / 多国籍 |
Research Abstract |
1.南インドのニルギリ高原で話されるトダ語(ドラヴィダ系)の動詞形態論と語彙調査,東北インドのメガラヤ州で話されるカシ語(ドラヴィダ系)の方言語彙の収集,北インドのジャールカンド州で話されるクルフ語・マルト語(ドラヴィダ系)の動詞活用の史的再建,ミャンマー北部のカチン州で話されるロンウォー語(チベット=ビルマ系)の名詞連続構造の研究,同じくラチッ語(チベット=ビルマ系)の文法的に条件づけられた母音交替の記述およびロンウォー語の文法的に条件づけられた声調交替との対照,ラチッ語の基礎語彙の収集,タイ東北部で話されるクーイ語(オーストロアジア系)の動詞連続の記述など,文法・語彙に関する調査を行った. 2.言語文化層の記述に資するべく、トダ語やロンウォー語の語りのテキストを採録した.また,トダ語・カシ語および東北インドのチベット=ビルマ系少数民族言語の音声資料,ラチッ語の初等教本および新約聖書などの文字資料を収集した. 3.トダ語に対するタミル語の影響,カンナダ語(ドラヴィダ系)に対するヒンディー語・アラビア語・ペルシャ語の影響,クルフ語・マルト語に入ったインド=アーリア系借用語の研究など,少数民族言語と隣接言語との相互影響の調査を行った. 4.インド政府人的資源省インド諸語中央研究所(CIIL)の研究者とともに、インドの少数民族言語の記述および言語間の相互作用に関する共同研究を行なった. 5.3年間の研究成果をまとめた成果報告書(論文集)を現在編集中で,6月に提出する見込みである.
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Research Products
(4 results)