2005 Fiscal Year Annual Research Report
現代アフリカにおける青少年の安全保障と伝統の崩壊抑止に関する人類学的研究
Project/Area Number |
17251013
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
佐々木 重洋 名古屋大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00293275)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 正平 甲子園大学, 人間文化学部, 教授 (50110086)
和崎 春日 名古屋大学, 大学院文学研究科, 教授 (40230940)
井関 和代 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (60073285)
慶田 勝彦 熊本大学, 文学部, 教授 (10195620)
野元 美佐 鹿児島国際大学, 国際文化学部, 講師 (40402383)
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Keywords | 文化人類学 / 現代アフリカ / 青少年 / 伝統文化の継承 / 生活の安全保障 |
Research Abstract |
平成17年度は、まず名古屋大学において研究打ち合わせを二度実施し、研究代表者および研究分担者、研究協力者のこれまでの研究成果をふまえながら、今後の比較研究のための視点、そのために必要な調査項目などについての共通理解を深めた。また、アフリカの青少年問題に関する最新の研究成果(図書)を国内外から収集し、その成果と課題を検討するとともに、現地調査において設定すべき追加調査項目について意見交換をおこなった。 そのうえで、現代のアフリカにおけるa)青少年を取り巻く成育環境の実態調査、b)青少年による伝統文化の継承あるいは破壊状況に関する調査、c)青少年の意識調査、d)青少年犯罪、非行実態に関する調査、e)青少年の人権侵害の実態に関する調査、をおこない、それぞれ資料を収集・整理した。海外調査については、研究代表者の佐々木がカメルーンのクロス・リヴァー諸社会、研究分担者の和田正平がタンザニア、慶田勝彦がケニアでそれぞれ実施したほか、名古屋大学大学院生の後藤澄子、神谷良法がカメルーンで、須田征志がタンザニアでそれぞれ調査をおこなった。また、研究分担者の和崎春日、井関和代、吉田憲司、野元美佐、本城秀次、研究協力者の武内進一、亀井哲也は、それぞれ国内において資料の収集・整理をおこなった。 以上の調査研究の結果、アフリカ各地における青少年の成育環境に関する質的資料が集まりつつある。ただし、地域紛争や内戦などが起きている「危険地帯」--青少年の人権が蹂躙されがちな地域でもある--において、信頼に値する資料を収集することは容易ではない。こうした制約に留意しながら現地調査を継続・深化させるとともに、収集資料を随時分析し、青少年の成育環境と伝統文化の継承状況の相関関係を明らかにすることが次年度以降の課題である。
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Research Products
(10 results)