2008 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17251015
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
津上 誠 Tohoku Gakuin University, 教養学部, 准教授 (10212052)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内堀 基光 放送大学, 教養学部, 教授 (30126726)
石川 登 京都大学, 東南アジア研究所, 准教授 (50273503)
奥野 克巳 桜美林大学, リベラルアーツ学群, 教授 (50311246)
祖田 亮次 北海道大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (30325138)
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Keywords | 国際研究者交流 / マレーシア : インドネシア / 文化人類学 / 民族誌 / 宗教学 / 安全 / 安心 / 防災 / 自然災害 |
Research Abstract |
1.各担当社会における調査等 津上は9月上旬および3月下旬にサラワク滞在し、バルイ川上流域のカヤン系諸社会のリロケーションと自然災害観に関する追調査を行うとともに、現地カウンターパートとの間で後述のセミナー実施のための打ち合わせを行った。内堀は2月下旬から3月下旬までサラワク滞在し、スクラン川上流部の5つのイバン人ロングハウスを訪れ、2000年に発生した洪水災害の状況と原因についての「語り」を収集し、その「語り方」の文化特性を調査した。石川は7月下旬から8月中旬にかけてはサラワク州クムナ川流域社会の生態史に関する資料収集を、9月上旬から9月中旬にかけてはこの社会の労働現場(木材・プランテーション)に関する聞き取り調査を、それぞれ行った。奥野は2月下旬から3月下旬までサラワクに滞在し、ブラガ川上流のブナン人の狩猟キャンプにおいて、気象異常(雷雨、大水)との関わりでブナン人がどのように儀礼を行っているのかについて参与観察を行った。祖田は2月中旬にサラワク州のラジャン川流域のシブからカピットまでの間を、ボートを利用しつつ,川から河岸を観察すると同時に,いくつかの村や市場町において住民からの聞き取り調査を行い,河岸侵食のプロセスや12月から1月にかけて発生した大洪水の被害状況についての情報を入手した。 2.セミナーの現地開催 本研究の最終年度であるため、研究成果を現地社会の諸方面に示し、対話機会を持つべく、本研究の現地カウンターパートであるマレーシア・サラワク大学東アジア研究所主催の形で、3月24日の終日、同大学キャンパスにおいてセミナーを行った。同大学やサワラク州政府など、多方面からの参加を得ることができた。日本からは研究代表者や分担者全員に加え、対話をより豊かなものにすべく若手研究者3名にも参加してもらった。
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Research Products
(27 results)