2006 Fiscal Year Annual Research Report
UNESCO世界文化遺産地域の維持可能な開発における情報技術(ICT)の応用
Project/Area Number |
17252001
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 しのぶ 東京工業大学, 学術国際情報センター, 教授 (40345369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高田 潤一 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (90222083)
望月 祐洋 東京工業大学, 学術国際情報センター, 助教授 (60338209)
日下部 治 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (40092548)
廣瀬 幸夫 東京工業大学, 留学生センター, 教授 (80313378)
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Keywords | 国際開発工学 / 情報技術の応用 / ラオス / 世界文化遺産 / 地域開発 / 持続可能な開発 |
Research Abstract |
前年に続き、国際教育科学文化機関(UNESCO)、ラオス現地政府との協力のもと、世界文化遺産地域における情報技術導入に関して、ラオスのルアンパバーンを中心に調査および現地人材育成の研修を実施。現地では、UNESCO代表者,現地政府・研究者との協議を通じ、包括的な地域開発を進めるため、研究調査2年目にあたる今年度は、ルアンパバーンで情報技術分野が維持可能な形で情報技術を導入する際の利点、留意点について分析した。 具体的には、ユネスコ文化局およびラオス政府La Masion du Patrimoineとの連携のもと、ルアンパバーンの世界文化遺産活動に関する情報管理・情報技術分野におけるニーズアセスメントの結果に基づき、下記の3点に焦点をあてた:(1)オープンソースを活用したデータベースシステムの構築、(2)関連機関を結ぶワイアレスネットワーク導入のフィージビリティー分析、(3)現地機関における人材育成をめざした研修活動。更には、ルアンパバーンにおけるICTセンターの設置、運営に協力し、本研究活動の一環として構築された関連データベースの公開を行なった。現在、利用を対象としたサーベイを実施しており、フィードバックの分析を行い、ICTセンターの効率的な運営に反映させる計画である。また、背景調査の一環として、発展途上国モンゴルの教育人材育成分野における情報技術の導入傾向について、モンゴル中央政府、地方政府、NGOおよび、関連大学を対象に現地調査を実施した。
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