2006 Fiscal Year Annual Research Report
アゼルバイジャン・バク市における都市インフラの再生調査研究〜地震防災の視点から〜
Project/Area Number |
17254001
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
高田 至郎 神戸大学, 工学部, 教授 (40027280)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 隆夫 神戸大学, 理学部, 教授 (00107989)
田中 泰雄 都市安全研究センター, 教授 (40144597)
小池 武 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (10366841)
鍬田 泰子 神戸大学, 工学部, 助教授 (50379335)
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Keywords | アゼルバイジャン / バク / 活断層 / 地震発生リスク / 地盤 / 液状化 / ライフライン / 家屋 |
Research Abstract |
本研究では、アゼルバイジャン・バク市における活断層調査および地震発生リスク推定を行い、シナリオ地震のもとでの地震動強度予測と液状化発生可能性について検討した。さらに、これらの地震ハザードの環境下での住家建物および水道幹線システムの被害予測を実施した。 (1)活断層調査では、地中レーダー探査結果と地形・地質の観測から判断すると、Absheron島に2つの北北西方向の活断層(F1とF2)が存在すると考えられる。その一つはバク市西部の市街下の伏在断層で、他の一つはバク市西方のShabandag-Bandmdar山地の右横ずれ断層であることが知られた。 (2)地震発生リスク分析によれば、バク市では再現期間100年で約70gal、1000年で約100galの地震動が地表面で発生することがわかった。 (3)地盤・液状化調査では、バク市内の27地点で表面波探査を実施して、地下約20m付近までのS波構造を調べた。その結果、市中央部でもっとも地盤が堅固であり、海岸線付近で地盤が軟弱になっていることが知られた。 (4)シナリオ地震による地震動特性解析では、上記2つの断層が同時に活動した場合には、広範囲にわたって大きな地震動となり、断層から約15〜20km離れたKhatai地区東部でも200〜400galの大きな地震動が推定される。 (5)住家建物被害予測では、1OO年再現期間地震動に対しては、低層・高層住宅ともに大被害は発生しないが、1000年再現期間地震動に対しては低層層住宅にはわずかながら大被害が発生することが知られた。 (6)水道幹線被害予測では、バク市の水道施設について、現状の劣化状況での通水性能、今後劣化が進行した場合の水性能の変化を把握できる手法を開発した。
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Research Products
(2 results)