2006 Fiscal Year Annual Research Report
熱帯アジアにおける昆虫インベントリーと国際ネットワークの拡大
Project/Area Number |
17255001
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
矢田 脩 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (80038489)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山根 正気 鹿児島大学, 理学部, 教授 (30145453)
友国 雅章 国立科学博物館, 動物研究部, 室長 (90110105)
上田 恭一郎 北九州市立自然史歴史博物館, 参与 (40359469)
加藤 真 京都大学, 大学院・人間環境研究科, 教授 (80204494)
嶌 洪 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 教授 (70038280)
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Keywords | 生物多様性 / 熱帯アジア / 昆虫インベントリー / モニタリング / レファレンスコレクション / 多国籍 / 国際ネットワーク / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
1.本研究の熱帯アジア各国のカウンターパートの研究機関を訪れ、インベントリー調査(そのデータベース化を含む)、コレクションの構築、モニタリングの試行、院生など若手研究者向けの自然史学に関する教育実習などを行った。 2.具体的には、山根はインドネシア、スマトラ島及びメンタワイ諸島(シブルト島・シポラ島)でアリ類及び蝶類のインベントリー調査を行った。本調査はインドネシア動物博物館のWara氏も同行し、日本側からは九大比文院生2名が研究協力者として加わった。メンタワイ諸島は正式な昆虫相調査は最近では行われたことがなく、今回の合同調査で最新の情報がもたらされた。野村及び研究協力者の高橋(九大研究員)は、昨年度に引き続き、タイのドイ・インタノン国立公園、カオヤイ国立公園などにてアリ類およびアリヅカムシを中心に多数の研究材料を得た。上田、広渡、黄(華南農大からの留学院生)及び矢田、小田切(九大研究員)らは華南農業大学の王敏教授とともに、中国の広州ならびに海南島(尖峰嶺、五指山市など)で鱗翅類に関するインベントリー調査を行った。蛾類の採集は主にライトトラップを用いた夜間採集を行い、多数の新種、未記録種を得た。矢田は海南島を中心として中国南部におけるインベントリー作成の今後について王教授と討議を行った。なお、小島はドイツのザクセン州立動物博物館、ハンブルグ大学などを訪問し、ゾウムシの分類学的研究のために標本、文献の調査を行った。研究協力者の加藤義臣教授は台湾師範大学徐育峰教授の協力のもとに、台湾においても、目本と同様に2種の「キチョウ」が生息することを確認した。緒方はベトナムのハノイ農大において農業生態系昆虫インベントリーについての討議を行った。また、研究協力者の屋富祖昌子(琉球大)および松本吏樹郎(大阪自然史博物館)はベトナムでハエ類及びヒメバチ類のインベントリー調査をそれぞれ行った。
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Research Products
(39 results)
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[Journal Article] Phylogeny and classification of Colocasiomyia (Diptera, Drosophilidae), and it evolution of pollination mutualism with aroid plants.2006
Author(s)
Sultana, F., Hu, Y.-G., Toda, M.J., Takenaka, K., M.Yafuso
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Journal Title
Systematic Entomology 31
Pages: 684-702
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