2005 Fiscal Year Annual Research Report
Web応用システムにおけるラウンドトリップ開発のための意味的リファクタリング
Project/Area Number |
17300006
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿草 清滋 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90026360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
結縁 祥治 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教授 (70230612)
濱口 毅 名古屋大学, 大学院情報科学研究科, 助手 (90273284)
山本 晋一郎 愛知県立大学, 情報科学部, 助教授 (40240098)
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Keywords | Webアプリケーション / 抽象機械 / リファクタリング / テスト駆動開発 / 形式仕様 / データ依存グラフ |
Research Abstract |
本年度は、Webアプリケーションに対してリファクタリングを行うための基本的な枠組みについて提案を行った。このために以下の3点について研究を行った。 1.Webアプリケーションにおける抽象命令の設計 Webアプリケーションの振る舞いを単純な命令系列として表すための抽象命令の検討を行った。抽象命令は実現言語から独立した形で、Webアプリケーションにおける制御フロー、ページレンダリングの概念を抽象的に表現する。抽象命令はリファクタリングの意味保存を保証するための基本的な枠組みである。このための必要な条件について基本的な検討を行い、MVCアーキテクチャに沿った形にプログラム記述をリファクタリングするための手法について検討した。 2.Webアプリケーションの仕様記述 Webアプリケーションを構成するページ構成の仕様記述を与えた。動的なページとして、テンプレートの概念を木構造として表現し、Webアプリケーションの振る舞いを木構造の集合の変化として定式化した。この応用としてテスト駆動開発に対して、仕様記述を応用し、効率的にWebアプリケーションをテストするための枠組みについて検討を行った。 3.Webアプリケーションのデータ依存関係グラフ Webアプリケーションに対して従来からあるデータ依存関係の概念を適用し、コンポーネント間のデータ依存グラフを提案した。 上記のように、本年度は、主にリファクタリングの基礎的な事項について検討を行った。本年度は、Webアプリケーションの大まかな概念提示にとどまっている。来年度以降において、より詳細な点からWebアプリケーションの振る舞いを定式化し、解析するための技法について研究を進める計画である。
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Research Products
(6 results)