2007 Fiscal Year Annual Research Report
Web応用システムにおけるラウンドトリップ開発のための意味的リファクタリング
Project/Area Number |
17300006
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
阿草 清滋 Nagoya University, 大学院・情報科学研究科, 教授 (90026360)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
結縁 祥治 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (70230612)
濱口 毅 名古屋大学, 大学院・情報科学研究科, 助教 (90273284)
山本 晋一郎 愛知県立大学, 情報科学部, 准教授 (40240098)
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Keywords | インターネット高度化 / Web応用システム / リファクタリング / ソフトウェア工学 |
Research Abstract |
本年度は、Webアプリケーションが主に正しく動作するかどうかを確かめるためのテストとそのセ生成ツールおよび抽象概念に基づくプログラミング手法について研究を行った。本研究の主目的であるリファクタリングのためには、Webアプリケーションが必要なテストにおいてリファクタリングの前後で違いを示さないことが基本原理となる。研究開始時にはこのようなテストは比較的自明に与えられると予想されたが、実際のWebアプリケーションのスケールを考慮するとテストデータの生成には予想よりも多くのコストがかかることがわかった。この問題に対するテストデータの生成手法について論文発表を行うとともに、それに基づくWebアプリケーションの構築手法について検討を行った。具体的には以下の項目に対して研究結果を発表した。 (1)Webアプリケーションのモデル化およびページの生成手法 MVCモデルに基づくWebアプリケーションに対して、ページ遷移のカバレージに基づいてテストの自動生成およびテスト結果の自動判定を提案した。 (2)より詳細なコーディングチェック 従来からの手法を拡張したStruts Lintの提案および通信プロセス計算に基づいた型の整合性に基づいたコーディングチェック手法を提案した。 (3)動作モデルの拡張 アマゾンバグにみられるようなブラウザの実行モデルとサーバの実行モデルのずれを検出できる動作モデルの提案を行った。このモデルによってより精度の高い検査が可能となった。 本研究の最終目的であるリファクタリングについて、Web応用システムの動作のモデル化と基礎となるテストの効率化、自動化について有用な結果が得られた。本研究の結果によってより精度の高いリファクタリングが可能となった。リファクタリングそのものの系統的な手法については、今後の研究課題として残された。
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Research Products
(5 results)