2006 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク技術とメディア認識技術を融合した高信頼な遠隔構義環境の実現
Project/Area Number |
17300017
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 素典 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (30268156)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕一 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (40227947)
岡部 寿男 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (20204018)
波部 斉 京都大学, 工学研究科, 助手 (80346072)
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Keywords | ネットワーク / 遠隔講義 / ストリーム伝送 / 状況認識 / SCTP |
Research Abstract |
・4地点遠隔講義環境の構築 4地点を結ぶ遠隔講義環境を構築するため、DVTSによるストリーミング伝送される映像を合成・選択することが可能なMCU(Multipoint Control Unit)装置を導入し、2006年度後期には実際に慶應義塾大学、京都大学、広島市立大学、キャンパスプラザ京都を結ぶ形で遠隔講義を実施した。複数のスクリーンに対する映像の出力や、複数のカメラからの映像の入力に対する制御の可能性についても実験を行った。今後は、制御の自動化を目指す。 ・高精細度映像の伝送および制御に関する設計および開発 ネットワーク上の2点間に複数の経路が存在する場合、そのような複数のネットワーク経路を併用あるいは切り替えつつデータを伝送する仕組みの一つとしてSCTP(Stream Control Transmission Protocol)がある。SCTPではネットワークに障害が発生した場合に、利用可能な他の経路に自動的に切り替える機能があり、また、利用可能な複数の経路を同時に併用可能な枠組みも備えている。このSCTPを有効に活用する手法を検討するとともに、映像伝送に効果的に活用できるような拡張の検討を行っている。 ・複数のネットワークの状況を考慮したストリーミング手法の開発 ネットワークでのストリーミングは通常UDPを用いて行われるが、UDPには通信帯域の制御機構や、通信状況の把握機構が備わっていない。そのようなUDPの問題点への対策として輻較制御機構を備えたTFRC(TCP Friendly Rate Control)が提案されている。そこで、TFRCを活用し、マルチホーム環境下での複数のパスを併用した効果的な伝送制御手法について研究を行った。 ・遠隔講義.会議の状況を認識するための認識技術の開発 ネットワークを通じて伝送すべき映像や音声の内容や品質は、遠隔講義や会議の室内状況、また遠隔地間のコミュニケーションの状況などに応じて変動する。そこで、会議や講義の進行状況を映像から認識し、例えば会議における合意形成における重要な場面を検出する手法について検討を行っている。このような認識技術は、会議の内容の要約を行う際にも有用である。
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Research Products
(4 results)