2007 Fiscal Year Annual Research Report
ネットワーク技術とメディア認識技術を融合した高信頼な遠隔講義環境の実現
Project/Area Number |
17300017
|
Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
中村 素典 National Institute of Informatics, 学術ネットワーク研究開発センター, 特任教授 (30268156)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 裕一 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (40227947)
岡部 寿男 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (20204018)
|
Keywords | ネットワーク / 遠隔講義 / ストリーム伝送 / 状況認識 / SCTP |
Research Abstract |
平成19年度は、遠隔講義・遠隔会議を高信頼かつ効率よく実施できるようにするため、特に(1)複数のネットワークの状況をモニタする手法の開発、(2)高信頼遠隔講義・遠隔会議のための評価環境の構築および効果的かつ効率的な画面合成切替制御手法の開発を重点的に行った。 (1)マルチホーム環境においてマルチメディアストリームを安定的に伝送するための方式としてSCTPと呼ばれる新しいトランスポートプロトコルに注目し、障害を検出した際に迅速に経路を切り替えることによって、映像・音声の伝送を極力途切れさせないようにするための手法について研究を行った。この研究を推し進め、実際の講義環境に導入することにより、講義中に一部のネットワークに障害が発生したとしても、別のネットワークが利用可能であれば、自動的にネットワークを切り替えて遠隔講義を継続することができるようになり、より高信頼な遠隔講義環境の実現が可能となる。 (2)平成14年度より実施している遠隔講義を、平成18年度から京都大学、慶應義塾大学、広島市立大学、キャンパスプラザ京都の4拠点を結ぶ形に拡張して実施しているが、4拠点を結ぶ遠隔講義における映像選択・提示を効果的かつ効率良く行うために、多地点制御装置のユーザインタフェースの開発を行った。このユーザインタフェースを利用することにより、遠隔講義に参加する拠点数の増減に柔軟に対応できるようになるとともに、講師がいる拠点が変わっても容易に対応ができ、また、画面合成・選択の制御がどの拠点からも制御できるようになり、遠隔講義の実施支援がより効率よく行えるようになる。
|
Research Products
(5 results)