2006 Fiscal Year Annual Research Report
SMTPセッションの強制切断による効率的な迷惑メール対策
Project/Area Number |
17300018
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山井 成良 岡山大学, 総合情報基盤センター, 教授 (90210319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 素典 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (30268156)
宮下 卓也 津山工業高等専門学校, 情報工学科, 助教授 (70304300)
岡山 聖彦 岡山大学, 総合情報基盤センター, 助手 (20252588)
河野 圭太 岡山大学, 総合情報基盤センター, 助手 (40397899)
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Keywords | 迷惑メール / spamメール / 電子メール / 情報システム / セキュア・ネットワーク |
Research Abstract |
本研究では,grey listing,分散協調データベース,アンチウィルスサーバなど,既存の迷惑メール対策技術をもとにこれらを有機的に組み合わせ,効率的な迷惑メールへの対策を実現することを目的としている.この目的を達成するため,本年度は,(1)宛先アドレスチェック機能の設計・実装,(2)ヘッダチェック機能の設計・実装,(3)DNSプロクシにおける自動ホワイトリスト機能の設計・実装,(4)関連研究の調査および研究成果の中間報告,の4項目を実施する予定であった.このうち,(1)についてはメールゲートウェイにおいてSMTPセッション中に末端メールサーバへ宛先アドレスを確認する機能を設計・実装し,有効性を確認した.また,(2)(3)については,本来はともにプライマリメールゲートウェイ(PMG)とセカンダリメールゲートウェイ(SMG)の連携強化を目指したものであったが,研究成果の発表において管理の省力化のためにPMG・SMGを1台に集約すべきであると指摘を受けたためこれらを保留とし,代わりにIPアドレスの複数割当てによるPMG・SMG兼用手法を新たに考案した.また,研究成果の発表において通信を強制切断すると通信の検閲に当たると判断される可能性があるとの指摘を受け,利用者ごとに受診動作を設定できる手法を新たに開発した,(4)については2件の発表を行い,そのうち第5回情報科学技術フォーラム(FIT2006)では非常に高い評価を受け,船井ベストペーパー賞を受賞した.
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Research Products
(2 results)