2007 Fiscal Year Annual Research Report
SMTPセッションの強制切断による効率的な迷惑メール対策
Project/Area Number |
17300018
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
山井 成良 Okayama University, 総合情報基盤センター, 教授 (90210319)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 素典 国立情報学研究所, 学術ネットワーク研究開発センター, 特任教授 (30268156)
宮下 卓也 津山工業高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (70304300)
岡山 聖彦 岡山大学, 総合情報基盤センター, 助教 (20252588)
河野 圭太 岡山大学, 総合情報基盤センター, 助教 (40397899)
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Keywords | 迷惑メール / spamメール / 電子メール / 情報システム / セキュア・ネットワーク |
Research Abstract |
本研究では,grey listing,分散協調データベース,アンチウィルスサーバなど,既存の迷惑メール対策技術をもとにこれらを有機的に組み合わせ,効率的な迷惑メールへの対策を実現することを目的としている.この目的を達成するため,本年度は,(1)ヘッダチェック機能・エラーメール発信抑制機能および利用者情報漏洩抑制機能の設計・実装,(2)DNSを用いた自動ホワイトリスト機能および発信者確認機能の設計・実装,(3)迷惑メールデータベースとウィルス検出・駆除ソフトウェアとの連携機能の設計・実装,(4)試験システムの実装・運用,の4項目を実施する予定であった.このうち,(1)についてはヘッダ情報のうち特に時刻情報に着目して迷惑メールを識別する機能を開発した.残りの機能については,当初は迷惑メール再送時にSMTPセッション強制切断を継続する方法を検討していたが,正当な中継メールサーバに対しても強制切断を継続する問題点が明らかになったため,今後は中継メールサーバの検出方法を検討する予定である.(2)についてはPMG・SMGの集約によりDNSによる自動ホワイトリストを不要とし,通常のホワイトリストに含まれるメールサーバからのSMTPセッションについては初回時に配送失敗通知を行う機能を開発した.(3)については必要性を再検討した結果,最近ではウィルスメールの活動パターンが計画時とは異なり,マスメール型のものが少なくなってきていることなどから保留した.(4)については海外発表を含む2件の発表を行った.
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Research Products
(2 results)