2006 Fiscal Year Annual Research Report
スケーラビリティと耐故障性を持つサーバシステムの構成法に関する研究
Project/Area Number |
17300026
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
松本 尚 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 助教授 (70240728)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 正一郎 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (50092119)
並木 美太郎 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 教授 (10208077)
中條 拓伯 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究院, 助教授 (80217736)
藤野 貴之 近畿大学, 工学部電子情報工学科, 講師 (60300703)
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Keywords | 計算機システム / ディペンダブルコンピューティング / オペレーティングシステム / スケーラビリティ / 耐故障性 / 冗長多重実行 |
Research Abstract |
ディペンダブル・コンピューティング基盤構築のための分散資源の透明性と移送を確保するための方式の確立に関する研究を実施した。本研究では、プロセスおよび各種資源のすべてをネットワーク上で完全に継続可能なプロセスおよび資源管理モデルを考察すると同時に、高性能でスケーラブルな分散資源管理モデルと機構を解明する。従来より、SSS-PCオペレーティングのシステムアーキテクチャにより、複数のノードを一つのUNIXシステムに仮想化する方式を提案・実証し、スケーラブルで移送可能なプロセスの機構を解明してきた。本年度は、プロセス移送機構の実装方式を見直し、従来の実装における不要な待ち時間を削減することにより、プロセス移送時間の大幅な短縮を実現した。また、コードを先に移送しておき、データ部分のみを後から移送することにより、移送によるプロセスの停止時間を短くする機能の実装を行った。共有メモリモデルに基づく高性能通信同期機構によるディペンダブル・コンピューティング基盤の確立に関する研究では、SSS-PCのシステムアーキテクチャで提供しているMBCF(Memory-Based Communication Facility)を利用した大規模オンメモリデータベース実現のための拡張機構を考案した。SSS-PCの冗長多重実行機構とMBCFによるオンメモリデータベースを組み合わせることにより、高信頼の超高速データベースシステムの構築が可能になる。平成19年度にはこのMBCFによるオンメモリデータベースの試験実装を行う予定である。
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Research Products
(5 results)