2007 Fiscal Year Annual Research Report
ホログラフィック・ステレオグラムによる物体表面の角度依存反射特性の画像再現
Project/Area Number |
17300032
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山口 雅浩 Tokyo Institute of Technology, 大学院・理工学研究科, 准教授 (10220279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大山 永昭 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50160643)
小尾 高史 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 准教授 (40280995)
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Keywords | メディア情報学 / ディスプレイ / 応用光学・量子光工学 / 画像工学 / 感性情報学 |
Research Abstract |
本研究では、ホログラフィック・ステレオグラムの技術を利用し、被写体の色に加え光沢や異方性反射の様子を3次元的な光線情報として忠実に再現することで、リアリティーの高い画像再現を行う技術を確立することを目標とし、以下の成果を得た。 (A)3次元的な光線情報の入力システムの開発 光沢・異方性反射特性などを失わずにフルパララックスの光線情報を効率的に収集するためのシステムとして、垂直方向に7台並べた小型カメラアレイを水平走査するシステムを構築し、さらに垂直方向のカメラ間の光線を補間するアルゴリズムを開発した。本システムを用いて、実物体の光線情報を取得し、リアリティーの高い実物体の立体像の記録に成功した。 (B)ハードコピー上でのリアリティー再現性の研究 フルパララックス・ホログラフィック・ステレオグラムの記録光学系の精度を向上することで、要素ホログラムサイズ50μm及び100μmでの高密度記録を可能とし、要素ホログラムによるドット模様を目視では知覚できないことを確認した。また、再生光線の角度分解能の計測システムを用いて評価を行った結果、ほぼ回折限界までの角度分解能が得られることを確認した。以上の検討結果をもとに、要素ホログラムサイズ100μm、光線方向解像度100×100、要素ホログラム数800×668のホログラムを作成し、これまでにない高品質の立体像表示を行えることを示した。さらに主観評価実験により、光線再生の解像度が再生像のリアリティーに与える影響を明らかにした。 以上の研究内容全般を総括し、物体表面の角度依存反射特性を再現する技術の有効性、また将来の高リアリティー・ディスプレイに対する要求などに関して議論した。
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Research Products
(8 results)