2005 Fiscal Year Annual Research Report
三次元ボリューム映像のストリーミング通信に関する研究
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17300034
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
丹 康雄 北陸先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (90251967)
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Keywords | ボリュームデータ / ストリーミング通信 / 立体映像 / 符号化方式 / リアルタイム符号化機 |
Research Abstract |
本研究はボクセル(voxel)から構成される三次元映像を実時間でストリーミング伝送するシステムの開発を目的としている。複数の二次元リアルタイムコデック装置を並列に動作させ、三次元のデータを空間的に分割するとともに時分割でコデック装置に割り当てることにより、現実的な台数のコデック装置で大規模な三次元データの伝送を実現すべく、送信及び受信ノードにおけるスケジューリング方法やデータ分割方法、通信路におけるプロトコルの開発などを行なう。 本年度は、システム構成に関するアーキテクチャの設計と実装を行なうとともに、符号化方式の検討と通信路プロトコル、ネットワークの状況からシステムへのフィードバックを与えるための通信路品質計測技術などを開発した。当初計画ではボード型あるいはモジュール型のMPEGリアルタイムエンコーダーとデコーダを入手し、PCIバスでそれらの要素を結合させて送信及び受信ノードを構成する予定であったが、本研究が採択された後にメーカー側の方針転換が明らかとなり、モジュールあるいはノード単位での入手が困難となった。2005年末まで交渉を行なったが、結局はシステムの設計方針を大きく変え、外付けの独立した筐体を有し業務用デジタル映像信号端子あるいはUSB端子で信号を計算機とやりとりするエンコーダおよびデコーダを採用することとした。これに伴いシステムの構成は、当初予定したような組込型ボードをシャーシに実装した形態からPCクラスタに汎用のコデックを接続した形態に大きく変化したが、これは今後の実用化の観点においてはむしろ有利な形になったものと考えられる。現状、実装中であるが、設計上は12台のパソコンと安価なコデックにより送信および受信ノードが実現される見込みとなっている。構成の変化に伴い、ストリーム数が増加したことを受けて、来年度に向けてネットワークプロトコルの再設計もすすめている。
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Research Products
(3 results)