2007 Fiscal Year Annual Research Report
物理モデル駆動によるノンフォトリアリスティック画像創成と知的符号化
Project/Area Number |
17300038
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Research Institution | WASEDA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡田 稔 Waseda University, 大学院・情報生産システム研究科, 教授 (60201985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌田 清一郎 早稲田大学, 大学院・情報生産システム研究科, 教授 (00204602)
水野 慎士 早稲田大学, 情報メディア基盤センター, 助教 (20314099)
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Keywords | グラフィクス / バーチャルリアリティ |
Research Abstract |
コンピュータグラフィクスの画像生成手法には,基本モデルとしてどのようなモデルを使用するかによってABR(appearance-based rendering:外観主体駆動)とPBR(physics-based rendering:物理モデル駆動)の2方式が使用される。本課題では後者のPBRに基づいた高精度レンダリングを志向した研究を展開している。PBRによれば、計算時間はABRよりも一般的に増大するが、生成画像にはその物理的正確さが保証され、良好な結果が期待される。また、そこで用いられるパラメータも物理的なパラメータとの相関が当然に有り、パラメトリックな画像生成も行うことができ、グラフィクス分野の発展に寄与すうところ大であると確信している。 本年度は、ノンフォトリアリスティック画像(non-photorealistic image:非写実的画像)の生成技法として、銅版画、特にメゾチントに焦点を当て、物理モデルの構成と画像生成法の研究を実施した。そこでは二種類の中間表現画像により、多彩な濃淡階調表現能力を有するメゾチント技法の再現を試みした、その結果、物理的にも良好なメゾチント作品をPBRの枠内で画像生成できることを確認した。また、本研究のフォトリァリスティック画像(photonealistic image:写実的画像)への応用として、氷のレンダリング技法の開発に着手した。そこでは、物理的諸条件を理想化した過冷却(super cooling)の条件下で、気泡を含有する氷の生成過程を熱伝導に関するFourierの法則に基づいてモデル化した。そしてグラフィックス画像の生成に適合するようなデータインタフェースを設計し、気泡を有する氷の生成過程のアニメーション化に成功した。
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Research Products
(6 results)