2005 Fiscal Year Annual Research Report
医療事故防止に向けたインシデントデータのアクティブマイニング
Project/Area Number |
17300048
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
津本 周作 島根大学, 医学部, 教授 (10251555)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
花田 英輔 島根大学, 医学部, 助教授 (90244095)
平野 章二 島根大学, 医学部, 助教授 (60333506)
中國 秀章 島根大学, 医学部, 助手 (90379678)
阿部 秀尚 島根大学, 医学部, 助手 (00397853)
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Keywords | 医療事故防止 / インシデント / データマイニング |
Research Abstract |
医療や看護などでの種々のアクシデント(事故や過誤)を防止するため、インシデント(事故には至らなかったが些細な事象であっても事故につながると予想される事例)に対するレポートが、島根大学医学部附属病院の場合、月平均の報告数は100件にのぼっているが、紙の自己申告書がその都度電子化され、主観に基づく統計処理とインシデントの予防策定に留まっている。本研究の目的は、インシデントレポートに関係のある病院情報システムのデータに着目し、各サブシステムに蓄積された情報を作成者の主観に基づくインシデントレポートの裏づけ及び分析データとして活用するデータマイニングシステムを開発し、インシデントの要因が系統的か否かを明らかにしようとすることにある。 初年度は以下の研究を行った:(1)インシデント要因のデータマイニングを行うには、インシデントレポートに関連する病院情報システムからの抽出データと本院のインシデントレポートの様式における項目を合わせてマイニングを行う必要から、インシデントレポート電子入力システムの開発に着手する前に、既存のインシデントレポートの分析を行った。(2)インシデントレポートの電子入力画面、選択項目、エラー処理を検討し、インシデントレポート電子入力システムを開発した。以上の結果から,データ収集と解析に関しては,開発した技術が十分実用可能であることがわかった。 以上の結果をふまえて、来年度は以下の研究を行う予定である:(1)インシデントレポート電子入力システムを稼動させてインシデント解析用データを構築する。(2)病院情報システムからインシデントレポートに関連するデータ抽出システムを開発する。(3)インシデントレポートと病院情報システムのデータを関連付けてデータマイニングを行う。(4)マイニングした結果を臨床の現場にフィードバックする。
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Research Products
(4 results)