2006 Fiscal Year Annual Research Report
広角視と詳細視を同時に行うセンサアレイに基づく高機能サーベイランスシステム
Project/Area Number |
17300056
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
相澤 清晴 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 教授 (20192453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 俊彦 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 講師 (70376599)
浜本 隆之 東京理科大学, 工学部, 助教授 (10297624)
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Keywords | サーベイランス / 人物追跡 / カメラシステム / カメラハンドオーバー / 無線LAN |
Research Abstract |
本研究では、サーベイランスのための新しいカメラシステムと処理方式の研究を行った.一般的な利用を目的として、屋外設置するためのカメラシステムの設計と構築を目指した.サーベイランスのために多数のカメラを用いることを前提にしたシステム設計を行い、無線LANの環境下での構築を進めた.カメラのパンやズームといった機械機構を用いずに広い範囲を観測するために、1つの地点につき、3台のカメラでカバーするカメラノードを設計、実現した.各カメラノードにPCを配置することで、高速な処理を実現している.さらに,無線LAN環境という限られた帯域による伝送を行うために,画像内容に応じて,その詳細視から広角視まで変化させ,無線LANを介した映像伝送を可能にした.さらに,追跡処理を進め,隣接処理ノードに結果を受け渡すハンドオーバー方式による連続カメラ間追跡を実現した. 複数センサによる屋外多眼カメラノードの設計と構築: 規模の大きなサーベイランスを可能とするために、多数の観測ノードを必要とする.各ノードに3台のカメラを配置し、周辺観測ノードとの重なりをとりながら、広域をカバーする設計を行った. 詳細視と広角視の制御による効果的な映像伝送: 無線LANとはいえ,帯域が限られている.背景差分に応じ,画像視点,画像サイズを制御することにより,大幅なデータ圧縮を行った. パーティクルフィルタを用いた人物追跡方式: 検出人物に対して、区分モデルに基づくパーティクルフィルタを考案し、安定した人物追跡を実現した.さらに,カメラ間ハンドオーバー方式の設計と実証を行った.追跡にあたり,無線LANの利用も含めた検討を行った. 広域監視を目的とした実証実験: 構築した屋外システムを用いた,実証実験を行った.
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Research Products
(5 results)