2007 Fiscal Year Annual Research Report
対話状況に応じた自発的コミュニケーション機構の研究
Project/Area Number |
17300066
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
白井 克彦 Waseda University, 理工学術院, 教授 (10063702)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
榑松 明 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (90251701)
誉田 雅彰 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (90367095)
小林 哲則 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (30162001)
菊池 英明 早稲田大学, 人間科学学術院, 助教授 (70308261)
大川 茂樹 千葉工業大学, 情報科学部, 助教授 (40306395)
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Keywords | ロボット / 音声認識 / 感情発話 / 笑い声 / 音声対話 / 単語共起情報 / 動画像認識 / 人物姿勢認識 |
Research Abstract |
研究目的】 従来の対話システム研究は、受動的な対話を前提として特定のタスクをターゲットとしていたことに対し、本研究では、対話を自発的に継続する対話システムへの研究へと発展させ、現実の多様な対話状況への適応を試みた。 研究方法】 自発的な対話を実現するため、高度な音声・映像。動作認識を活用した(i)対話状況把握の技術、実際の人間の行動を規範とした(ii)自発的コミュニケーション制御モデルの構築、ロボット側の表現力豊かな意図表出法のために(iii)音声の生成と動作表現の技術を研究した。また、それらをロボットをはじめとしたシステムへの実装を試みることで、機構の有効性を実証した。 研究成果】 (i)として、対話状況把握を行うために十分な精度を目指し、様々な雑音に頑健な音声認識および音源分離手法、ステレオ画像からの人体姿勢認識手法の提案を行った。また、短時間での発話者の言語識別を目的として、文頭・文末特徴を活用した言語識別手法を検討した。(ii)として、ロボットが人に話しかける際の話しかけ判断モデル、継続モデル、終了モデルを構築した。また、特定のタスクに依存しない対話の場合を考慮し、雑談判別システムを構築した。さらに、継続モデルにおいて適切な対話を実現するため、分末特徴やN-gramを特徴要素とした発話意図推定手法を提案した。(iii)として、笑い声の分析、合成について引き続き研究を行ったほか、「通る歌声」「通らない歌声」の違いを分析することにより、どの音響的特徴を用いれば人に印象を与えられる声が合成できるのかを検討した。 これら研究成果により、高度な音声画像認識・分析技術を活用することにより、タスクに依存しない自発的コミュニケーションシステムの実現可能性を明らかにすることができた。
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Research Products
(21 results)