2006 Fiscal Year Annual Research Report
アパレル材料に対する感性情報のモデル化ならびに客観的評価システムの開発と応用
Project/Area Number |
17300070
|
Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
藤本 尊子 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (00115073)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 眞知子 岐阜市立女子短期大学, 生活デザイン科, 助教授 (80123628)
浅野 晃 広島大学, 大学院工学研究科, 教授 (60243987)
森田 みゆき 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (10174434)
|
Keywords | 感性 / アパレル材料 / 羊毛布 / 絹麻布 / 画像特徴量 / 品質向上 / 客観的評価 / 物性値 |
Research Abstract |
1.本研究組織と繊維原料生産国協力者により試料(繊維、糸、布各ステップで生産コントロールされたもの)を作製、選択した。対象試料について諸物性値(色、力学特性、熱特性)を測定した。(藤本、村上、Dr.Surinder(NZ), Ms.Yihua(China)).試料は、植物繊維布として麻、絹繊維からなる織物、絹麻交織織物(中国広西絹麻研究所協力)および羊毛布にソフト処理を2段階で施したものおよびカーペット地である(ニュージーランド羊毛研究所提供)簡便に表面、圧縮特性を測定する機器(センサー)を開発した。(物品費として計上). 2.1の絹、麻、絹麻交織(交織構造を変化させた4種)織物について、品質向上のための加工法の検討と実施。(森田、藤本、Surinder Tandon, Ma Yihua). 3.「質感」について官能検査を行い実際的な感性情報を収集する(村上、浅野晃、浅野千恵(協力者)). 4.試料の画像観察と画像特徴量の取り出しの改善を行い、1の羊毛原布と処理布の差異を判別した。(浅野晃、浅野千恵(協力者).1および3と画像特徴量の相関を検討し、客観的評価システムの構築の基礎を築いた.(全員) 5.2および4の成果を、繊維学会および2006年8月22-26日、中国杭州市で開催されたThe 35^<th> Textile Research Symposium in Hanzouにて4件公表した。(研究発表参照) 6.本組織、海外繊維材料産出国側協力者、国内布生産プロパーによる研究会を愛知県一宮市ファッションデザインセンターにて開催した。この研究会では、3日間(11月4日から6日)にわたり、11件の口頭発表、6件のポスター発表を通して、協力者の専門的知識の提供を受けるとともに今後の研究の展開を議論した。羊毛原産国ニュージーランド羊毛研究所(Canesis Network Coltd.)から、Dr.Tandon, Mr.Macneil, Mr.Sunderland, Ms.Piperが来日し専門的協力を得た。(外国旅費などを支出) 7.中国からはMs.Yihua(広西絹麻研究所)が知的情報を提供した。原料を布にする立場である日本側からは森益一(染色、製織技術のプロパー)、伊藤鬼歳(アパレル品質評価の専門家)のアドバイス(謝金支出)と研究資料、生産試験試料の紹介、説明を受け、貴重な情報を得た。
|
Research Products
(5 results)