2006 Fiscal Year Annual Research Report
CyARM非視覚的モダリティを用いた空間印象認識装置の研究
Project/Area Number |
17300074
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Research Institution | Future University-Hakodate |
Principal Investigator |
岡本 誠 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (90325887)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 哲雄 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (40343389)
伊藤 精英 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助教授 (90325895)
秋田 純一 金沢大学, 大学院自然科学研究科・電子情報科学専攻, 講師 (10303265)
小松 孝徳 公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 助手 (30363716)
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Keywords | CyARM / インタラクション / 空間認識 / 共同注意 / 非視覚 / 共同触覚 / 視覚障害 |
Research Abstract |
本研究は,視覚障害者が外界の様子を直感的に把握する装置がないことに着目し,視覚以外の感覚を用いた新しい空間属性認識装置を研究するものである.本研究グループは、空間情報(物体までの距離・方位)を抽象化した記号(音、点字)で伝えるのではなく,腕の向き・腕の屈伸などに働きかけて,外部の様子を非接触で直感的に利用者に伝達する装置(以下CyARMと呼ぶ)を開発した.本年度は特に以下の2つの観点から研究開発をおこない,国際学会などで発表を行った. 1)CyARMの性能の向上と小型軽量化 フィールド実験を行いやすいように,CyARMの高性能化を行った.躯体は,手に持ちやすい形状とし,アルミフレームの形状を変更した.またこれまでの試作で小型モータのトルクが不十分であったため,トルク性能の高い縦型モータを採用し,バッテリーを持ち手部分に内蔵したプロトタイプを完成させた. 2)共同注意・共同触覚 複数の視覚障害者がCyARMを用いて空間にある対象物の存在を共有できるような「共同注意・共同触覚」インタフェースの基本装置の開発を行った.試作装置は,装置固有のIDを超音波またはレーザ光によって送出する仕組みを持ち,同時に相手側の装置から発せられた信号を認識することができる.一方の装置が指示している対象物の近辺を他方の装置で探索すると,装置が他者の装置が指示している部位に操作者の装置の向きを自動的に移動させることができる.これは装置の中にジャイロを用いた力覚提示の仕組みを内蔵することにより実現した(実験機:JA2-m).また,超音波による注視点検出装置の試作機(JA2-s)の開発を行った.
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Research Products
(1 results)