Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中館 尚也 北里大学, 医学部, 講師 (30306633)
丸 光恵 東京医科歯科, 大学院・保健衛生学研究科, 助教授 (50241980)
小越 明美 北里大学, 大学病院, 看護科長 (80406959)
油谷 和子 北里大学, 大学病院, 看護係長 (10406960)
内藤 茂幸 北里大学, 大学病院, 看護師 (20406961)
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Research Abstract |
入院患児の治療に関する情報提供に必要な要素を抽出し,それを元にプリパレーション用のツールの開発とその評価を行った. 小児自身が自分の病状を把握することは重要であるが,受容できない病状や精神状態の場合,正確であっても患者にとっては辛辣な表現は回避しなければならない.特に小児の場合どの程度の理解力があるのかを十分考慮し,情報を与える場と受容できる方法を考える必要がある.そこで先ず,その情報提供に必要な要素の抽出を看護師の協力の下で行った. 次に,それをもとにインタフェースデザインを決定し,ツールの開発を行った. これは,入院患児自身が操作する電子メディアを使ったインタラクティブ性があるものであり,説明の受容だけでなく,治療に積極性を持つ要素「意志決定」等を含むシステムを構築した. 一方で,同じキャラクタを使ったプリパレーション用の絵本も制作した.画像やキャラクタは,3次元CGですべて制作した.キャラクタも実際の看護師に似せたオリジナルのものであり,病室,処置室,廊下なども北里大学病院小児病棟を3次元CGで再現したものである. この2つのプリパレーションの有効性を検証するために北里大学病院小児病棟において実際の入院患児と両親に対して実験を開始した. 実験は,動作解析システムを使って行った.更に実施直後に絵で表現したカードを示し,子どもの回答を聞いた母親が児の理解度をスケールI〜IVにて評価したものと,母親から見た興味の程度(VAS値),つについて調べ,インタラクティブ性のあるPC用のツールの有効性を確認できる結果を得た. 実験に用いたプリパレーションツールは,手術に行く前後のもの,脊髄穿刺のものであるが,これに加えて,需要の高い心臓カテーテル,腎生検のツールの開発に着手した. 本研究の内容は,チャイルドライフ・デザイン[http://www.childlife-design.com]にて公開してる.
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