2006 Fiscal Year Annual Research Report
入院患児に対するプリパレーション・システムの構築とその効果
Project/Area Number |
17300076
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 助教授 (40244975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中館 尚也 北里大学, 医学部, 講師 (30306633)
丸 光恵 東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 助教授 (50241980)
内藤 茂幸 北里大学, 大学病院, 看護師 (20406961)
小越 明美 北里大学, 大学病院, 看護科長 (80406959)
油谷 和子 北里大学, 大学病院, 看護係長代行 (10406960)
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Keywords | プリパレーション / プレパレーション / 小児看護 / インタフェースデザイン / チャイルドライフ / 感性デザイン |
Research Abstract |
本年度は,前年度から着手していた手術全般用と骨髄穿刺用のプリパレーション・ツール"Smile"の開発とその有効性について実験・検証を行った. 実験は,実際に入院・手術を行う子どもとその保護者を相手に看護師が実施した.絵本のみと"Smile"のみの比較がキャラクタによって左右されないように絵本も新たに制作した. 実際の看護師に似せたキャラクタはもとより,北里大学病院小児病棟の病室・処置室・廊下等も3D CGで再現した. 実験には,動作解析システムを用いた.カメラは3方向から捉えている.子どもの首,両肩・肘・手首,胸にポイント検出用にシールを貼った.分析には,両目をポイントに加えて行った.被験者は,3〜5歳の子どもである. 動作解析システムは,看護師の主観的な評価を子どもの動きから定量的に捉えることを意図したためである.どの場面で左右に何角度振り向いたかなども検出できる. 実施直後に絵で表現したカードを子どもに示し,その回答を聞いた母親が子どもの理解度をスケールI〜IV(I:全く理解できていない〜IV:理解できている,の4段階)にて評価したものと,母親から見た興味の程度[VAS値](最も興味を示した状態[10]とし,全く興味を示さなかった状態[0]」)について行い,幼児期の子どもにおける"Smile"の効果が示された. そこで"Smile"は,チャイルドライフ・デザインHP(http://www.childlife-design.com)から無料ダウンロード提供を開始し,50件を超える全国の病院・大学等から依頼があり提供を進めている. 絵本は,現場の強い要望によって出版するに至った(http://o-creation.net).現在,自治医科大学とちぎ子ども医療センターでも採用され,使用されている. "Smile"は,新たなインタフェースデザインが認められ,日本デザイン学会作品集に記載が決定した,
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Research Products
(14 results)