2007 Fiscal Year Annual Research Report
入院患児に対するプリパレーション・システムの構築とその効果
Project/Area Number |
17300076
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
岡崎 章 Takushoku University, 工学部, 准教授 (40244975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中館 尚也 北里大学, 医学部, 助教 (30306633)
丸 光恵 東京医科歯科大学院, 保健衛生学研究科, 准教授 (50241980)
内藤 茂幸 北里大学, 大学病院, 看護師 (20406961)
小越 明美 北里大学, 大学病院, 看護科長 (80406959)
油谷 和子 北里大学, 大学病院, 看護係長代理 (10406960)
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Keywords | プリパレーション / プレパレーション / 小児看護 / インタフェースデザイン / チャイルドライフ / 感性デザイン |
Research Abstract |
インタラクティブな操作が可能なプレパレーション・ツール"Smile"の無料ダウンロード提供をチャイルドライフ・デザインのHP(http://www.childlife-design.com/)から進めるとともに,返された意見をフィードバックし,バージョンアップしたものを提供している.約一年間で250件以上のダウンロード依頼に対応し,多くの医療現場・看護教育現場で利用されている. "Smile"の開発とその取り組みに対して,医療の質・安全学会第2回学術会議において「入院患児に対する術前プレパレーション・ツール"Smile"」がベストプラクティス賞(優秀賞)を受賞した.前年度出版した同等内容の絵本「入院患児のための手術用プレパレーション」(株式会社 0 Creation)が,2007年度グッドデザイン賞(中小企業庁長官特別賞)を受賞した. 親の不安は子どもの不安を誘発するため,同席する保護者が後で再確認できる保護者用プレパレーション・ツール"Yutori"(腎生検用)を開発した.アイマークカメラを使った実験によって看護師の説明項目に関連する重要事項をあわせて確認できるようにインタフェースのデザインを決定した. 子どもの不安感や恐怖感は,専用ツールだけで払拭できるものではなく,処置直前時の恐怖軽減,処置中の注意転換,処置後に誉めてあげることなど,プレパレーション・システムとして使用することで支援できるストレスコーピング・ツール,ディストラクション・ツールなど6種類をあわせて開発した.その内容は,「チャイルドライフ・デザイン」(「小児看護」,へるす出版,2007年9月号カラーグラフ)として紹介された.
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Research Products
(9 results)