2007 Fiscal Year Annual Research Report
分散環境における異種メタデータの横断利用によび学術機関リポジトリ運用に関する研究
Project/Area Number |
17300078
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
植松 貞夫 University of Tsukuba, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (50134250)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 治樹 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 教授 (40124200)
歳森 敦 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (80222149)
宇陀 則彦 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 准教授 (50261813)
松林 麻実子 筑波大学, 大学院・図書館情報メディア研究科, 講師 (10359581)
岸田 和明 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90234210)
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Keywords | メタデータ / 機関リポジトリ / 横断検索 / 電子図書館 |
Research Abstract |
平成19年度は国内で公開されている機関リポジトリを横断的に検索するシステムを試験的に運用し、その効果をはかった。機関リポジトリはその性格上、機関ごとにコンテンツが蓄積される。しかしながら、利用の観点からすると、機関のコンテンツを閲覧すより自らの研究に関連するコンテンツを探すほうが多いと思われる。そこで本研究では複数の機関リポジトリを横断的に検索できるシステムを構築した。なお、検索エンジンは既存のものを流用した。 本システムは質問文から自動抽出された単語群と検索対象との類似性を計算して、類似度の高いものから順に返す。検索結果はヒットした検索語の「重み」を合算した文書スコアのソート結果で検索語、文の数、文書長という3つのファクタからランキングされる。本システムを図書館職員および大学院生に評価してもらったところ、関連文献を一度に検索できる点は便利であるが、全野に偏りがある点、検索エンジンの性格が機関リポジトリ向けではないといった意見がだされた。引き続き、機関リポジトリに対する検索実験を行い、電子図書館サービスの一つとして提供する予定である。 最後に、最終年度として本研究を総括する。研究申請書では、メタデータの収集、異種メタデータの統合、サブジェクトゲートウェイ構築、学術機関リポジトリへの応用という4つの領域を段階的に実施する計画を立てたが、概ね予定どおりに遂行できた。すなわち、OAI-PMHによるメタデータの収集および文献目録データベースとDublin Coreメタデータの統合(17年度)、メタデータ作成支援ツールの開発(18年度)、機関リポジトリの横断検索システムの構築(19年度)などである。
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Research Products
(5 results)