2006 Fiscal Year Annual Research Report
中東コア地域の政治社会に関する基本資料データベース構築に向けての基礎研究
Project/Area Number |
17300079
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鈴木 董 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50162962)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 榮治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
秋葉 淳 千葉大学, 文学部, 講師 (00375601)
池田 美佐子 光陵女子短期大学, 国際コミュニケーション学科, 教授 (80321024)
大河原 知樹 東北大学, 国際文化研究科, 助教授 (60374980)
堀井 憂 広島修道大学, 経済科学部, 助教授 (70399161)
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Keywords | 中東 / トルコ / エジプト / 議会議事録 / 法令集 / 官報 / データベース / オスマン帝国 |
Research Abstract |
本研究は、中東の政治社会法制研究の不可欠の前提として近代中東の政治社会データベースの構築のための基礎研究を行い、新たな研究資料群の整備提供を目指すものである。とくに中東諸社会の中で、その歴史的なコアというべき、エジプト、大シリア(シリア・レバノン・ヨルダン・パレスチナ)、およびトルコの三地域につき、議会議事録・官報・政府年鑑等の政治分析の基礎資料をデータ入力し、データベース化を続けてきた。たとえば、近代中東の起源であるというべきオスマン帝国の政治社会法制に関しては、帝国期の法令全書の目次のデータベース化をほぼ完成し、このデータとより根本的な資料である帝国官報中のデータとの体系的照合を進めつつある。また、トルコの官員録というべき性格も持つオスマン帝国の国家年鑑についてもデータベース化への一歩としてテキスト画像のデジタル化(CD-ROM化)を進めた。現代アラブ世界の中心であるエジプトについても、官報と議会議事録を中心にデータベース化とその体系的新方法を追求しつつある。議会議事録のデジタルインデックスの作成改訂を進め、デジタルベース化した本文を用いた実験的研究を行った。官報については、巻号・発行年月日・頁の総覧の作成作業を続けた。これに加えて、判例集・法令集の書誌データに関するデータベース化のための作業を行った。また、近代におけるヨーロッパとアジアの国際関係を問題にする際に基本的大問題の一つを構成しているキャピチュレーション・不平等条約問題について中東を中心にしながらアジア全域に至る新たな視角にもとづく比較史的検討のための資料データベース形成のための素材の予備的調査を行った。国際的にも第一線級の研究者の一人ブカレスト大学のミハイ・マキシム教授等を招き、ワークショップ・研究会等を開き、国際研究交流の輪を広げてきた。
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Research Products
(8 results)