Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長澤 榮治 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)
秋葉 淳 千葉大学, 文学部, 講師 (00375601)
池田 美佐子 名古屋商科大学, 外国語学部, 教授 (80321024)
大河原 知樹 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 准教授 (60374980)
堀井 優 広島修道大学, 経済科学部, 准教授 (70399161)
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Research Abstract |
本研究においては,中東の政治社会法制研究の基本的出発点として,近代中東の政治社会データべースの構築のための基礎研究を行い,これを基にした研究資料群の整備提供を目指していた。とくに中東諸社会の中,歴史的なコアをなすエジプト,大シリア(シリア,レバノン,ヨルダン,パレスチナ),およびトルコの三地域につき,議会議事録,官報,政府年鑑等の政治分析の基礎資料をデータ入力し,データベース化を行った。このうち今日の中東の起源であるオスマン帝国の政治社会法制については,帝国期の法制基本資料である法令全書の目次をデータベース化するともに,もう一つの法制基本資料であるオスマン帝国官報のデータとの体系的照合を行い,法令テキストの対照インデックスを完成した。これらの成果は,ウェブ上で公開する一方,トルコ文の序文解題を付して書籍の形で刊行を準備中である。なおオスマン帝国の三番目の法制基本資料である帝国国家年鑑についても,テキスト画像のデジタル化を進め,将来データベース化する基礎作業を続けている。現代アラブ世界の中心エジプトについても,議会議事録のデジタルインデックスの作成改訂を進め,本文画像の情報検索と利用方法の解説を付したデータベースを完成させウェブ上で公開予定である。官報については貴重な初期資料の部分的なデジタル化を行い,さらに関連する政治経済専門用語のデータベース化の準備作業を行った。また,近代のヨーロッパとアジアの国際関係のキャピチュレーション,不平等条約問題についても,中東で成立したモデルをヨーロッパ列強がアジア他地域にも波及させたとの視角に立った研究の展望を追求すべく比較史的検討のための資料データベース形成の予備調査を行い,今後のプロジェクトで具体的作業に入る準備を行った。
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