2005 Fiscal Year Annual Research Report
非線形時間依存予後因子を考慮するセミパラ生存時間データ解析法の開発と応用
Project/Area Number |
17300091
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
柳川 堯 久留米大学, バイオ統計センター, 教授 (80029488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 淳 久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (60389319)
野中 美佑 久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (90389320)
米本 孝二 九州大学, 大学院・医学研究院, 学術研究員 (90398090)
中尾 裕之 宮崎大学, 医学部, 講師 (40336293)
服部 聡 久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (50425154)
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Keywords | 生存時間解析 / 時間依存共変量 / スプライン関数 / セミパラメトリック法 / 情報量基準 / 繰り返し測定 / 長期間追跡調査 / 脳卒中 |
Research Abstract |
〓非線形時間依存予後因子を考慮する生存時間解析,およびその関連分野に関して以下のような理論的成果をえた. ・グラフィカルモデリング法によって交絡因子を見分ける方法を開発した. ・罰則付き局所的尤度法によるセミパラメトリック非線形モデリング技法を開発した. ・回帰係数が時間に依存する繰り返しデータの解析法を開発し,その数学的性質を調べた. ・繰り返し測定データのセミパラメトリック解析における平均関数の推定法を開発した. ・スパースデータに対するMantel-Haenszel射影推定法の有効な適用法を開発した. ・Cox型生存時間解析を,ランダムノットをもつスプライン関数によるセミパラメトリックモデルで行うとき,パラメータ推定量の漸近的一致性,収束の速度について研究を行った. 〓脳卒中をエンドポイントとして選択し,約5年ごとに実施された住民検診データから,脳卒中に関連する可能性がある医学的要因,交絡因子の候補についてデータを収集・整理した.久山町コホートスタディデータとリンクさせ解析のためのデータベースを作成した. 〓解析モデルの構築をおこない,解析方法のコンピュータプログラムを開発した.モデルの詳細は以下のようである. ・1次スプライン関数でモデル化,かつノットは各変数の分布の4分位点の中から選択することにして,基底関数の個数およびノットの選択をAICを利用しておこなう方法を開発した.なお,交互作用項は,考慮しなかった. 〓開発したセミパラメトリック生存時間解析法を久山町コホートデータに適用して,脳卒中のリスクファクターを同定するとともにリスク評価をおこなった.共変量調整をベースラインでしかおこなっていなかった従来の解析法と比べて極めて有意義な結果が得られた. 〓国際会議を開催し,以上の成果を世界に向けて情報発信した.
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Research Products
(39 results)