2006 Fiscal Year Annual Research Report
非線形時間依存予後因子を考慮するセミパラ生存時間データ解析法の開発と応用
Project/Area Number |
17300091
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
柳川 尭 久留米大学, バイオ統計センター, 教授 (80029488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野中 美佑 久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (90389320)
米本 孝二 九州大学, 大学院医学研究院, 学術研究員 (90398090)
服部 聡 久留米大学, バイオ統計センター, 研究員 (50425154)
中尾 裕之 宮崎大学, 医学部, 助手 (40336293)
角間 辰之 久留米大学, バイオ統計センター, 教授 (50341540)
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Keywords | 生存時間解析 / 時間依存共変量 / スプライン関数 / セミパラメトリック法 / 情報量基準 / 繰り返し測定 / 長期間追跡調査 / 脳卒中 |
Research Abstract |
*昨年度開発した時間依存共変量を用いたスプライン比例ハザードモデルを交互作用項を考慮できるように拡張し、その手法を久山町研究で蓄積された疫学データに適用し有用性を確認した。 *生存時間解析を生死という二つのstateだけではなく有限複数個のsateを取りえる場合に拡張した。これによって、疾病の進行度,一つのstateから他のstateへ悪化(改善)までの時間と予後因子との関連性を評価することが可能となった。Montrealで開催された国際会議で発表した。 *再発事象に対するセミパラメトリック推測に関する研究を実施した。再発事象の間の時間(gap time)の解析にはある種の独立でない打ち切りを考慮する必要がある。Gap timeに対する比例ハザード性を満たさないセミパラメトリックモデルの推測法を開発し、統計関連学会連合大会において発表した。 *久山町コホートスタディデータとリンクさせ解析のためのデータベースを充実化した. *PCB類・ダイオキシン類などの微量データの解析では,似た化学物質群において,和をとって解析することが多い.測定限界値以下が多く,欠測も多く存在する.そのような問題に対し,ノンパラメトリックな手法を用いて,複数の変数の和を独立変数として取り扱う場合における,各変数の打ち切りや欠測を考慮した解析手法を開発した. *経時的に観測された繰り返し測定データに対して,セミパラメトリックな解析法の1つとしてB-スプライン基底関数に基づく非線形混合効果モデルについて研究した.混合効果モデルに含まれるパラメータを罰則付き最尤法に基づいて推定し,基底関数の個数と平滑化パラメータの選択法として情報量規準を導出した. *ダイナミックノイズを持つカオス時系列データに対するリヤプノフ指数推定法を提案し、その一致性を証明した。
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Research Products
(15 results)