Research Abstract |
1.ヒトとチンパンジーのsequenceに基づきMHCのDQA1遺伝子を増幅するプライマーを設計した。PCRで増幅された産物をシークエンスした結果,エクソン2の224番塩基でSNPが観察された。46個体のうちCを持つタイプが91.3%,TのタイプとヘテロのC/Tタイプが4.34%ずつであった。 2.ヒト血液培養用のRPMI1640(10%FBSと2%PHA含む)とマウス用のRPMI1640(20%FBSと0.3%ConA,0.2%LPSを含む)を使用し,末梢血の培養を行った。低張処理,固定,播種については一定にした。中期分裂像を示した核型に対する良好核型の割合で評価した結果,ヒト培養用の方が若干ではあるが良い結果を示した。また,Quinacrine-Hoechstで標本を染色し,蛍光顕微鏡で写真撮影後に画像処理を行って核型分析を行うことが可能であった。 3.我々が開発したmicrosatellite markerを含む約3kbのsequence と homologyを持つヒト染色体をBLASTを使って調べた結果,マーモセット(Cj:Callithrix jacchus)の第1染色体(以下Cj1と賂)はヒト(Hs:Homo sapiens)染色体の9,13および22(以下Hs9/13/22と略)で構成されており,Cj2はHs5,Cj3はHs4,Cj4はHs6,Cj15はHs20/17,Cj6はHs2/15,Cj7はHs1/10,Cj8はHs7,Cj9はHs12、Cj10はHs14/15,Cj11はHs11,Cj12はHs10/16,Cj13はHs8/18,Cj14はHs2,Cj15はHs3,Cj16はHs8,Cj17はHs3,Cj18はHs1,Cj19はHs1,Cj20はHs16,Cj21はHs21,Cj22はHs19およびCjXはHsXであることが分り,染色体地図の原型を作成した。
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