2005 Fiscal Year Annual Research Report
高速光コヒーレンストモグラフィによる生体表皮下組識の時間分解マイクロ機能解析
Project/Area Number |
17300151
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
春名 正光 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20029333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石蔵 文信 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (50303970)
近江 雅人 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (60273645)
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Keywords | 光コヒーレンストモグラフィ / 高速OCT / 時間分解解析 / マイクロ機能解析 |
Research Abstract |
本年度は、>0.2秒でコマ取りできる高速OCTを実現し、これを用いて具体的な表皮下組織を対象にしてその時間分解マイクロ機能解析を検討した。 1.1秒〜数秒でコマ取りできる高速OCTの実現 (1)これまでの実験結果をベースに、干渉計の参照光アームと信号光アームに同一のPZT光ファイバ位相変調器を組み込み、プッシュプル動作させるタイプの新たな全光ファイバ高速OCTを試作した。 (2)光源には中心波長1.3μmのSLDを用い、光軸方向の空間分解能17μm、光走査幅(イメージング深さ)2.5mm、信号/雑音比>90dBである。走査速度は最大2000スキャン/秒(PZT変調周波数1kHz)で動作する高速OCTを実現した。 2.汗腺の時間分解マイクロ機能解析(非同期) (1)本研究では、新たに開発する高速OCTで汗腺のコマ取りをし、皮膚表面の微小器官である汗腺のダイナミクスを計測した。 (2)環境による汗腺の時間応答、汗腺の体温調節機能を計測し、さらに精神的ストレスを付加したときの汗腺のダイナミクスをイメージングすることができた。 3.末梢血管(小動脈)のin vivo観察(非同期) (1)1.53μmファイバASEを用いて空間分解能12μmのOCTを実現した。これを用いて表皮下〜2mmまでのヒト指末梢血管のインビボOCTを取得した。 (2)波長1.3μm帯の高速OCT装置を用いてヒト指末梢血管の断層イメージを取得した。血管内部は暗部としてイメージングされ、とくに動脈では血管壁が明るく盛り上がって描出された。
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Research Products
(10 results)