2005 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア地域における子どものスポーツ・リテラシー形成に関する国際比較研究
Project/Area Number |
17300196
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
海野 勇三 山口大学, 教育学部, 教授 (30151955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
口野 隆史 精華女子短期大学, 幼児保育学科, 助教授 (60192027)
鐘ヶ江 淳一 近畿大学九州短期大学, 保育科, 教授 (90185918)
黒川 哲也 鈴峯女子短期大学, 保育学科, 助教授 (50390258)
中島 憲子 中村学園大学, 短期大学部, 助手 (00301721)
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Keywords | スポーツ・リテラシー / スポーツ経験 / 体育カリキュラム / 体育授業 / 学習到達度 |
Research Abstract |
1.本年度は、2年次以降の国際比較調査を実施するための研究体制を整備する目的で、韓国・釜山大学校(11月)および中国・北京師範大学(3月)を訪問し、現地の研究者・現場教師との研究協議を行うとともに、調査実施のための聞き取り調査を実施した。また、台湾・屏東師範大学の李勝雄教授と台湾での調査実施のための共同研究体制について協議を行った。その結果、2年次以降に各国・地域で一斉調査を実施する条件が整備された。 2.スポーツ・リテラシー調査に向けた調査票を作成(第1次)するための作業として、日本(山口県)・中国(北京市)・韓国(釜山市)において小規模な予備調査を実施した。調査項目の整理、現地語への翻訳等、社会的文化的条件の差異を考慮しながら、第2次調査票の作成に向けて結果の考察を進めてきた(その一部を、2005年度日本体育学会体育科教育学専門分科会シンポジウムにて報告した)。 3.東アジアにおける調査対象地域の学校体育カリキュラムおよび体育授業改革の現状を把握するとともに、共同研究者間で共通認識を形成する目的で、本年3月28・29日の両日、福岡市において、東アジア体育教育学学術交流集会を開催した。 以上が、研究開始年次に予定していた課題であった。スポーツ・リテラシーは学力(=学習到達度)とは異なり、必ずしも学校カリキュラムのもとで体育授業を通じて獲得される内容を意味するものではない。学校外のスポーツ経験を通じて形成されるものも含んでいる。また、スポーツ観やスポーツへの興味など情意的成分が重要な構成素となる。そのため、本調査の実施に向けては、予備調査結果の吟味とともにスポーツ・リテラシーの構造を明らかにしながら、それを調査フレームとして具体化することが課題として残された。
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Research Products
(2 results)