2007 Fiscal Year Annual Research Report
暑熱耐性に対する幼少時からの環境・運動トレーニングの影響と改善策の開発
Project/Area Number |
17300203
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
本田 靖 University of Tsukuba, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (20165616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西保 岳 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (90237751)
鍋倉 賢治 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (60237584)
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Keywords | スポーツ環境学 / 皮膚血流量 / 食道温 / 体重変化 |
Research Abstract |
我々は、安静時に体温を上昇させた場合、深部体温(食道温)の上昇に伴い換気が亢進することを観察しており、本年度は、この反応に末梢化学受容器(頚動脈小体)が関与しているか否かに関して検討した。高酸素吸入は、末梢化学受容器の活動を抑制する働きがある(結果として換気量は低下する)とされていることから、この方法を用いることで、体温上昇時の換気亢進反応に、末梢化学受容器がどの程度貢献しているかを評価できると考えられる(もし、末梢化学受容器が大きく貢献しているならば、高酸素吸入により、換気量は大きく低下する)。被検者は健康な男女11名で、通常体温時における高酸素吸入による測定後、下肢を温水(42-45℃)に浸し、水循環スーツ内にも温水を循環させ、体温を上昇させた(加温時間50-80分)。高酸素吸入は、通常体温時と加温中(3回)に合計4回行った(テスト間は15-35分)。換気亢進により呼気終末二酸化炭素分圧が低下した場合、二酸化炭素を吸入させ、加温前の値に戻した。体温上昇時の換気亢進によって低下した呼気終末二酸化炭素分圧を、体温上昇前の状態まで戻してやることで、その抑制作用が取り除かれ、換気量及び中大脳動脈平均血流速度が増加することが予想された。上記実験の結果から、安静時において、(1)体温上昇時の換気亢進反応に対する末梢化学受容器の貢献度は2割程度であること、(2)体温上昇時の換気亢進に伴う血中二酸化炭素分圧の低下は、換気反応には影響しないが、脳血流量には影響すること(体温上昇時の脳血流量低下の3割程度を説明する)が示唆された。
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[Book] Asia. Climate Change 2007: Impacts, Adaptation and Vulnerability. Contribution of Working Group II to the Fourth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate2007
Author(s)
Cruz, RV, Harasawa H, Lal M, Wu S, Anokhin Y, Punsalmaa B, Honda Y Jafari M, Li C, Ninh NH
Total Pages
38
Publisher
Cambridge University Press