2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300204
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Research Institution | Teikyo Heisei University |
Principal Investigator |
目崎 登 Teikyo Heisei University, ヒューマンケア学部, 教授 (30010408)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 清司 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 講師 (30282346)
家光 素行 奈良産業大学, 教育学術研究センター, 講師 (90375460)
相澤 勝治 筑波大学, 人間総合科学研究科, 準研究員 (80375477)
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Keywords | 性ホルモン / 加齢 / トレーニング |
Research Abstract |
加齢は内分泌機能の低下をもたらし、性ホルモン産生も低下させる.とくに閉経後女性では、卵巣の分泌能不全に伴いエストロゲンが著明に減少する.また、閉経後のエストロゲンの大部分は卵巣以外の他の性ホルモン合成組織で生合成される.高齢者の運動トレーニングは生体内の諸機能の低下を改善させる効果がある.しかしながら、内分泌機能が低下している高齢者において、運動による骨格筋局所の性ホルモン産生のメカニズムは明らかでない.そこで、本年度は、加齢ラットを用いて、高齢期からの運動トレーニングに伴う骨格筋局所の性ホルモン産生機序について明らかにすることを目的とする. 加齢ラットに12週間の運動トレーニングを施行し、骨格筋内の性ホルモン濃度および性ホルモン合成酵素の遺伝子・タンパク発現を検討した.分子学的手法を用いることで、高齢期からの運動による骨格筋局所における性ホルモン産生のメカニズムの検討を行った.対象は24ケ月齢の加齢オス/メスラットとし、トレッドミル走(30m/min,5日/週×12週間)を行った.12週間の運動トレーニング終了後に骨格筋(ひふく筋)を摘出し、骨格筋の性ホルモン合成酵素の遺伝子・タンパク発現、および組織中のホルモン濃度の検討を行った。本研究では、DHEAからテストステロンやDHT、エストラジオールへの代謝変換に働く酵素である性ホルモン合成酵素の作用により骨格筋内の性ホルモン濃度が変化する可能性が示された.高齢期からの運動トレーニングは骨格筋局所の性ホルモン代謝を活性化し、骨格筋機能の向上に関与している可能性が示された.
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Research Products
(3 results)