2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300205
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
徳山 薫平 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 助教授 (00207565)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長坂 昌一郎 自治医科大学, 医学部, 講師 (00296112)
田中 喜代次 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50163514)
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Keywords | インスリン感受性 / 肝臓 / 運動 / ミニマルモデル / 安定同位体 / シミュレーション |
Research Abstract |
血糖の調節は複数の作用機序が協調しており、これらに及ぼす運動の影響がどのように統合されているかについての理解は実験操作上の工夫に加えて、データ解析力を駆使する必要がある。外因性グルコースを安定同位体で標識することで、負荷した糖の血液中からの消失(糖取り込み)のみを測定することになり、ミニマルモデル解析と呼ばれているシミュレーション解析を用いると糖取り込みに対するインスリン作用(インスリン感受性)と血糖の上昇それ自身の作用(グルコース感受性)の定量が可能となる。一方、内因性グルコースの経時変化のシミュレーション解析から内因性糖放出の経時変化を推定する方法をKrudysらが新たに提案している(Am.J.Physiol.288:E1038-E1046,2005)。本研究ではこの解析方法に基づき、内因性糖放出のインスリン濃度依存性から肝臓の糖放出を抑制するインスリン作用に特異的なインスリン感受性指標を新たに考案した。これまでに申請者らが発表してきた持久的運動鍛練者(Am.J.Physiol.283:E809-E816,2002)や運動が一過性に糖代謝に及ぼす影響(J.Clin.Endocrinol.Metab.90:4035-4040,2005)についての研究データについてこの手法で再解析を行い、運動が肝臓の糖放出を抑制するインスリン作用(肝臓のインスリン感受性)とグルコースの作用(グルコース感受性)を亢進することを明らかにした(投稿準備中)。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] A single bout of exercise at higher intensity enhances glucose effectiveness in sedentary men.2005
Author(s)
Hayashi, Y., S.Nagasaka, N.Takahashi, I.Kusaka, S.Ishibashi, S.Numao, D.-J.Lee, Y.Taki, H.Ogata, K.Tokuyama, K.Tanaka.
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Journal Title
J.Clin.Endocrinol.Metab. 90・7
Pages: 4035-4040