2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
17300212
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
彼末 一之 Waseda University, スポーツ科学学術院, 教授 (50127213)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷澤 健一 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (90409714)
村岡 哲郎 早稲田大学, 生命医療工学研究所, 助手 (30398929)
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Keywords | 野球 / バッティング / トレーニング / コーチング / 正確性 |
Research Abstract |
野球のバッティングには、150km/hにも達するボールや、様々に変化するボールを直径わずか6cmのバットで正確に打ち返すという、あらゆるスポーツの中でも最も難しい技術が要求される。このバッティングで高いパフォーマンスを実現するためには、1)投げられるボールの球種、コースを的確に予測する能力、2)ボールを捉えるスイングの正確性、3)速いスイングスピード、の3つが求められる。本研究では特に2と3のスイングの「正確性」と「スピード」に着目してその解析を行う。本研究では期間(3年間)が限られていうので、将来の研究に向けての基礎的データを蓄積することを第一目標に、ティーバッティングと直球の実打に解析を限定して、研究に取り組んだ。本年度はバッティングマシンのボールを打つときのスイングの解析を行った。被験者はバッティングマシンからの直球を打つが、マシンは一定のコースにボールが送られるように調整したものを用いた。正確性の解析のために、バットとボールが当たった時点での上下方向へのバットとボールの位置のずれを求め、その標準偏差を正確性の指標とした。上下方向の打球角度は現役選手群で平均24.7deg、経験者群で39.2degであり両群間に有意差が認められた(p<0.05)。また、打球のばらつきを表す標準偏差の両群の平均値は、現役選手群28.0deg、経験者群45.7degで有意差が認められた(p<0.01)。打球角度と速度の変換効率の間には負の相関関係が認められた(r=-0.58、p<0.01)。
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Research Products
(4 results)